はじめまして。W不倫をしていた相手と、一年前にピリオドを打ちました。
理由はおたがいのパートナーにバレたからです。
いまだに私だけは、なんだかおいてきぼりにされたようで、毎日つらいと思っています。
彼に対していまでも愛情があるのかどうなのか……そういった気持ちははっきりしていなくて、たまらなく彼を愛おしく感じたりするときもあるのです。
でも、そんなふうにまだ思ってしまう自分が情けなくなる日もあります。
彼とは仕事場の同僚で、いまは私が彼の上司という立場です。
ふたりの関係がバレてしまってから、私は彼に一時的に冷たくされていました。
いまではときどき、以前のようにやさしく声をかけてくれる日もあります。
彼とはこれからどのようにかかわっていけばいいでしょうか。
また、旦那との関係を修復したいけど、自分が犯した罪のせいで、冷たく愛想もない態度を取られる毎日です。
私は努力していますが、心が折れそうに感じています。
いつも反省していますが、前進しない自分に対してイライラ……私はこれから、どうやって旦那との関係を作り直していったらいいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
由加さん/女性/34歳
おたがいのパートナーにバレて仕方なく別れたんだから当然、未練は残る。
栗原 達也
「新宿の母」栗原すみ子の息子として生まれる。
様々な波乱万丈の人生と、磨き抜かれた観察眼で天性の占いの才能を発揮し、悩める人々の未来を指し示す。
由加さんに言いたいのは、自分のまいたタネは自分自身で刈りとるしかないということです。そのことをしっかりと胸に刻んで、新しい人生も視野に入れたうえで今後の人生を考えていきましょう。
まず、元不倫相手のことだけど由加さんは「私の気持ちはハッキリしていなくて」とか、「たまらなくいとおしい日もある」など、彼に対する愛がまだ残っているかのように考えているのかもしれません。でも、それは勘違いなんじゃないのかな。愛情というよりも執着みたいなもので、不倫をしていたころのスリルや情熱をただ懐かしんでるだけだと思うんだ。
元不倫相手とは別れたくて別れたわけじゃなく、おたがいのパートナーにバレて仕方なく別れたんだから当然、未練は残る……。由加さんにしてみれば、バレさえしなかったら続いていたであろう楽しい関係を急に奪われてしまったんだから、気持ちの整理がつかないのは当たり前です。でも、それは愛とは違うもので、夫も恋人もいた理想的な生活を恋しく思っているだけだと思ったほうがいい。
というのは、由加さんにとって不倫の代償はものすごく大きくて、いまは家庭にいても針のむしろ状態、気持ちの休まるときがないんだよね？
こういう精神状態では一年前に別れた元恋人との思い出に、すがりつきたくなるのもムリありません。
厳しい言い方になるけど、さっきも言ったようにいまだに元彼のことが気になるのは愛情からではなく、自分のストレスを癒やしてもらいたい、にっちもさっちもいかないいまの状態を一時的に忘れさせてほしいという我欲からくるものなんじゃないのかな。
男の浮気と女の浮気では結果が全然違うということ
そもそも、元不倫相手を冷静な目で見ることができれば、別れて正解だったとわかるはずなんだ。２０歳も年上で人間がある程度できていてもいいものなのに、ふたりの関係がバレてしまってから一時的とはいえ冷たい態度をとるような男なんだから、家庭を壊してまでつき合うような相手じゃないよね。もう過去のことはキッパリ忘れて、彼とは上司と部下という関係に徹していくこと、単なる部下なんだから、ほかの従業員と同じように扱うことが大事だよ。
しかも、由加さんは家庭に居場所が見つからず心が折れそうなのに、元不倫相手は紆余曲折あったにしろ、ちゃっかり奥さんの元へ戻って元通りの結婚生活を続けています。この男性にとって由加さんはあくまでも浮気相手で、やっぱり長年連れ添った奥さんがいちばんということなんだね。つまり、男の浮気と女の浮気では結果が全然違うということ、結局バカを見るのは女性のほうです。
男は、浮気相手と縁を切れば家庭に帰ることもできるけど、女性の場合そうもいきません。浮気された旦那というのは十中八九、妻のことを許さない……、厳しいけれどこれが現実です。男の浮気と女の浮気が決定的に違うところは、浮気がバレた場合ほとんどの夫は家庭に戻ることができるけど、妻はそれができないということでしょう。
もちろん、妻の浮気を水に流す旦那もゼロではないけれど、ものすごく少ない……。由加さん夫婦が、どんな話し合いをして、どういう結論にいたったのかはわからないけど、旦那の態度を見る限りでは妻を許しているとは思えないよね。妻の浮気に、はらわたが煮えくりかえっている旦那の映像が目に浮かびます。
思い切った行動をとったほうが先へ進める
由加さんは関係修復のために努力しているようだけど、旦那の本音はどうなんだろう？
男というのは執念深いところがあって、妻に浮気されたという事実を一生恨みに思いながら生きていく場合も多いからね。歳をとるにつれてネチネチ言われ、そのたびに過去をほじくり返される奥さんが精神的に参ってしまう例もあります。
由加さんと旦那がこのまま一緒にいても、元通りの関係に戻れる可能性は少ないんじゃないのかな。
「冷たく愛想もない態度をとられる毎日」で一向に前進していないようだけど、そんな状況を続けていくよりは旦那の本心を見極めるためにも、思い切った行動をとったほうが先へ進めると思うんだ。由加さんが旦那と、やり直したい気持ちはわかるけど、肝心の旦那がそれを受け入れないんじゃどうしようもないよね？
「前進しない自分にイライラ」しているくらいだったら、とりあえず別居するなどして、いったん距離を置いてみるのもいいでしょう。
険悪なムードのまま、ふたりで角を突き合わせているより、人生のパートナーとして今後ふたりでやっていけるのかどうか、おたがいひとりになって考えることで、見えてくるものがあるはずです。
努力を続けてみるのもいいけれど、そろそろ方向転換すべきとき
由加さんの場合、まだ若いし経済的にも自立しているので旦那に対する負い目をもちながら一生暮らしていくより、新しいパートナーと出直す人生を選んだほうがいいんじゃないのかな。とくに今年は、物事の展開が好調な年なので遅くとも夏までにはハッキリとした結論を出すようにしていきましょう。もちろん、旦那がすべてを水に流してくれて冷たい態度を改めてくれるのなら話は別だけど、その望みがないようなら腹をくくるしかない……。旦那と絶対に別れたくない、もう少し頑張ることができる、と由加さんが思うのなら努力を続けてみるのもいいけれど、そろそろ方向転換すべきときです。
旦那の態度に変化が見られず、殺伐とした関係がこれ以上続くようなら離婚して、心機一転したほうがいいと思うな。
独身に戻って仕事と、新しいパートナー探しにエネルギーを注いでいきしょう。
▼ 栗原先生に占ってもらうなら ▼
