私は今結婚しています。ですが、結婚する前から好きな人がおり、その人を忘れられたと思って結婚しましたが、忘れられませんでした。
彼のことは10年以上好きで、10年前からおたがいに恋人がいても逢い、体の関係もありました。でも、そのときの彼はきっと遊びだったと思います。
私は今の夫と知りあってからは、彼に逢うのを我慢しました。けれど、結婚後に再会したら気持ちが戻ってしまいました。さらに、夫を結婚前から生理的に受け入れられない状況です。そのため、私はこの2つの理由で離婚を考えています。
どうしても、彼と縁を切った人生が考えられません。どれだけ苦労しても、ずっと好きだった彼と一緒になりたい。彼は、私が自分のことを好きだと知っており、離婚する気があることも薄々知っています。酔うと私を好きだというようなことを言いますが、彼はモテる人だし、真剣には好きだと言わないので、これからどうしたらうまくいくか、分かりません。
離婚はするつもりでいます。ですが、想っている彼に、ちゃんと気持ちをぶつけていいのでしょうか? 様子を見て少しずつ進めるべきか、また別の方法があるのか…教えていただきたいです。よろしくお願いします。
けいさん/女性/31歳
離婚することには大賛成です、こういう結果になることは結婚前から分かっていたはず
栗原 達也
「新宿の母」栗原すみ子の息子として生まれる。
様々な波乱万丈の人生と、磨き抜かれた観察眼で天性の占いの才能を発揮し、悩める人々の未来を指し示す。
けいさんが離婚することには大賛成です。この結婚が間違っていたことは、けいさん自身が一番よく分かっているはず。
一刻も早く離婚して、どうしても一緒になりたいという不倫相手の彼と、このまま交際していくしかないでしょう。
そもそも、こういう結果になることは結婚前から分かっていたはずだよ。
「その人を忘れられたと思って結婚しました」って書いてあるけど、どうにもならない状況に嫌気がさして結婚に逃げ込んだのでは?
10年前も、その人にとってけいさんは遊び相手であり、結婚してくれる可能性はほとんどなくて、年齢が気になりはじめたから、今のご主人との結婚話に飛びついたような気がするけど、どうかな?
ずっと心の中にあったのは不倫相手である彼への執着心、そのやるせない気持ちをきちんと清算しないまま結婚した結果が今の状況を生みだしたんだと思うよ。
モテる彼にとって、遊び相手の女性の中のひとりでしかない
もちろん、その当時はけいさんも考え抜いて決断したんだろうし、そのときは本当に彼を忘れることができると考えたんだろう。
でも「生理的に受け入れられない」男性と結婚して、夫婦としての長い歳月をやっていけるはずがないよね。愛のない結婚生活をこれ以上ご主人に強いるのは可哀想です。
彼のためにも、一刻も早く離婚したほうがいいでしょう。
ただ、あくまでも間違った結婚を解消するという意味で離婚を勧めているわけで、不倫相手の彼と再婚するために離婚を勧めているわけじゃありません。
というのは、メールを読む限りでは不倫相手の彼とけいさんが一緒になれる可能性はかなり低いと言わざるを得ない…。モテる彼にとって、けいさんは遊び相手の女性の中のひとりでしかなく、厳しい言い方をすれば不倫の関係だったから「焼け木杭(ぼっくい)に火がついた」だけなのかもしれないんだよ。
一緒になりたいという気持ちを今このタイミングで彼にぶつけるのは得策じゃない
彼にしてみれば、不倫関係なら結婚を迫られることがないため気楽につきあうことができる。世の中には離婚した途端、不倫相手の腰が引けてきて露骨に距離を置かれるようになる例はいくらでもあります。
仮に、彼とこのままつきあい続けることができたとしても、けいさんの真剣な気持ちに応じてくれるとは思えない…。
10年間、遊び相手だったけいさんを彼が結婚相手として見てくれる可能性は、かなり低いと言わざるを得ません。
いくら離婚したからといっても、すぐに彼との関係が進展するとは考えないほうがいいし、ましてや一緒になりたいという気持ちを今このタイミングで彼にぶつけるのは得策じゃない。
このまま軽いつきあいを続けていくしかないでしょう。
他の男性では駄目なことがハッキリした以上、いくところまでいくしかない
残念ながら相性的に見ても最悪と言わざるを得ないし、一番いいのは彼への執着心を絶って都合のいい女を卒業することです。
ただ、それができれば苦労しないわけで「彼と縁を切った人生が考えられません」とまで言い切るけいさんだから、一刻も早く離婚して、このまま彼とつきあい続ける中で相手を本気にさせる努力をしていくしかありません。
けいさんより一枚も二枚もうわてのモテる彼と、このまま遊びの恋を続ければ傷つけられる可能性が高いけど、少なくとも好きでもない他の男性を利用して心の中の空洞を埋めようとするよりはずっといい。
他の男性では駄目なことがハッキリした以上、いくところまでいくしかないんだから、彼が真剣にけいさんを愛してくれるようになるための努力を続けていきましょう。