結婚して11年になりますが、ケンカが絶えず悩んでいます。
旦那はケンカするのが嫌だからと、明け方3時や4時に帰宅します。
「家に帰りたくなくても、せめて子供に顔を見せてほしい」
とお願いしたからかもしれません…。
給料も全額私の持っている通帳に振り込まれますし、自由になるお金もないので、他に家を借りたりはできないはずなので、どこで何をしているのかと聞くと、車の中で寝ていると言います。
私が、「離婚したほうがいいのでは」と聞くと「子供のために離婚はしない」と言います。
旦那は仕事帰りに毎日、実家に寄るので、義理の母にこのことを話すと、家に帰っていないことも言わず、家で夕食を食べていると言っているようです。
他に女性はいないようだと義理の母は言います。
朝の数分しか顔を合わせないので、話しあうこともできず、いろいろ聞くと、怒鳴って出ていってしまいます。
私は、どうしたらいいのでしょうか?
早苗さん/女性/41歳
旦那さんとの平和な日々を取り戻せる
栗原 達也
「新宿の母」栗原すみ子の息子として生まれる。
様々な波乱万丈の人生と、磨き抜かれた観察眼で天性の占いの才能を発揮し、悩める人々の未来を指し示す。
早苗さんがすることは、たったひとつ!
今後しばらくは、絶対にご主人とケンカをしないようにすること。
そうすれば必ず、旦那さんとの平和な日々を取り戻せるはずだよ。
もちろん、早苗さんも好きでケンカをしているわけじゃなくて、
旦那に対する不満がいろいろ溜まっているから、どうしても言い争いになってしまうんだと思う。
でも、それは旦那も同じで
「何でオレの気持ちをわかってくれないんだ」
という怒りを抱えているから、つい早苗さんとの会話がケンカ口調になってしまうんだね。
ふたりとも相手に対する不満があり、おたがい様なんだから、より悪いのは夫か、それとも妻かなんてことを気にしても意味がない。
夫婦それぞれに抱えているものがあることを前提にして、「では、どうしたらいい方向へ進むのか?」と考え、実際にそれを行動に移していくしかないんだね。
ふたりが目指すゴールは一緒
早苗さん夫婦は、ふたりとも言い争いをやめにして平和な家庭を取り戻したいと思っているんだから、望んでいることは同じだよね?
ふたりが目指すゴールは一緒なので、どちらか一方が手を差し伸べれば、相手もそれに従うはずなんだ。
つまり、早苗さんが先に旦那の手をとり、ゴールへと導いてあげれば問題は解決していくはず。
とにかく「忍」の一字で耐え忍び、旦那に笑顔で明るく接して、朝の数分間を気持ちよく過ごしてもらうようにすること!
何も聞かない、批判めいたことも一切口にしない、怒ったような不満顔も見せない、笑顔で「おはよう」「ご苦労さま」「いってらっしゃい」と声をかえ続けていこう。
早苗さんとしては、
「何で私のほうがそんなに気をつかわなきゃいけないの?」とか、「旦那のほうこそ反省して謝るべきなのに…」などと思うかもしれないけれど、
男というのはプライドの塊なので、自分のほうから女房に歩み寄ることができないものなんだ。
心の中では、何とか妻と仲直りできないものか、などと考えているのに自分から折れるのは絶対に嫌なので、結局は言い合いになってしまう…。
ただし、男が折れないのは最初だけ、その先は女性次第でいくらでも折れるんだから、
妻のほうから思いやりのある、やさしい言葉をかけてあげて、旦那のプライドを保ってあげることが大切なんだね。
旦那に尽くすやさしい妻を演じよう
そもそも、ご主人は十分に思いやりを見せくれているんだから、今度は妻である早苗さんのほうが、やさしさを見せてあげる番なんじゃないのかな。
というのは、旦那は「給料を全額」家族のために差しだしているわけだし何よりも偉いところは、実家の母親に嫁の悪口を言っていないところなんだね。
毎日実家に顔を出していれば、自分の母親に嫁の愚痴のひとつや、ふたつ言いたくなるのがふつうだよ。
それなのに旦那は何も言ってないんだから偉い!
他に女性がいるわけでもなく、体力的にもきついだろうに狭い車の中で寝て、そこから毎日出勤して家族を食わしているんだから、すばらしい夫だよね。
ふたりは相性的にも抜群で、早苗さんのほうが旦那を立てるようにすれば何もかもうまくいくんだから、
意地を張ってないで元通りの関係に戻るまで、旦那に尽くすやさしい妻を演じよう。
何も、一生尽くす女を演じろと言っているわけじゃなく、ご主人が心を開いて夫婦の関係が修復するまでで構わないんだから、旦那を最優先に考えて行動してあげてほしいな。