なかなか子どもを授からなかった私たちにも、赤ちゃんが……。
妊娠がわかって、「これから親として頑張ろうね」と言い合ったのもつかの間、夫は、私が妊娠している間に不倫をしました。
許せない……。
私は夫に復讐をすることにしました。
不倫を責めることはせず、夫のいない間に、一人家を出て引っ越したのです。
妊娠中の酷いつわり……そんな中で発覚した夫の不倫
妊娠中、私はつわりがひどく、寝込むことが多い時期がありました。
夫の不倫は、ちょうどこの時期に始まったようです。
残業だからと、家に帰る時間が遅くなる日が増え、日を越えることもありました。
気分は優れない。夫の帰りは遅い。
残業なら仕方がないと思って我慢していましたのですが……。
珍しく早く帰宅した夫が入浴中、夫のスマホに通知が来ているのを見てしまったのです。
無意識の中で、私は夫を疑っていたのだと思います。
しばらくスマホを見つめていました。
すると、すぐに二通目の通知が。
夫は詰めが甘く、女性の名前でのLINEの通知が、待ち受け画面にばっちり表示されていました。
連絡・長い髪の毛……続々と出てくる夫の不倫証拠
その後、私は数日夫の周辺を調べました。
不倫を匂わせる証拠が続々……。
女性の髪と思われる長い髪が、スーツのジャケットの下ではなく、ワイシャツの裏側についていたことも。
内容は見ていませんが、LINEも頻繁に届いているようでした。
「あんなにも妊娠を喜び合ったのに……」
悲しい気持ちになりましたが、遊びなら許そうとも思っていました。
つわりのせいで夫に当たることもあり、申し訳ないというか、しかたがないかなという思いも少なからずあったのです。
ですが、ある日の昼間、私は気づくと不動産屋の前に来ていました。
「ああ。私、やっぱりショックだったんだ」
私は、私の心を救うことに決めました。
つらい気持ちを不倫夫に分からせたい私が取った行動＝引っ越し
私は、その不動産屋で、夫と住むマンションよりも好条件のマンションを借りました。
家賃も高い場所です。
そして、夫が仕事で出かけている間に引っ越し屋を手配して、一人その部屋へ。
そのとき、私の物はもちろん、テレビやソファーなど、生活に必要は家具をすべて運び出しました。
だって、そもそも全部、独身時代に私が購入して、私の家にあったものだから。
そして、ほぼ空になったリビングに、一通の手紙を置きました。
「あなたが私以外に愛している人がいること、知っています。その人と一緒にいるほうが幸せなのでしょうね。なので、私は出ていきます」
慰謝料を想定した復讐
夫と住む部屋よりも良い部屋を選んだのは、夫と別れる気はなかったからです。
夫の不倫がちょっとした遊び心であることも何となくわかっていたので、私がいなくなれば、夫は焦って不倫をやめるだろうという確信もありました。
不倫相手から慰謝料をもらうことだって不可能ではないでしょう。
そこまでを想定して、少しくらい家賃を上げてもいいかなと思いました。
夫は、家賃にお金をかけることを渋るタイプですが、自分の不貞のせいですから、文句は言えない。そう踏んで選んだ物件だったのです。
「もう二度と裏切らない」という夫の誓いを信じる？
私の目論見通り、仕事を終えて家に帰った夫は、がらんとした部屋の中で私の手紙を読み、「ヤバイ」と思ったようです。
私の実家に電話をかけ、自分が不倫をしたことまでバカ正直に話した上で、私を知らないかと尋ねたのだそう。
もちろん、私は両親に何も告げていなかったので、夫は、「知らない」と冷たく電話を切られたそうです。
夫からは何度も電話がかかってきていました。
一晩無視をした後、夫が仕事に出かけていく時間に、こちらから電話をかけ、部屋の場所を教えました。
すぐに駆け付けた夫は、「もう二度と裏切りません。ごめんなさい」と土下座。
スカッとしました。
今は、私が見つけてきた家賃高めの例のマンションで夫婦二人で生活しています。
子どもも生まれました。
私は夫婦円満だと思っていますが、夫は実際、どう思っているのでしょうね。
