【今回の登場人物】
- 私:35歳。フルタイムの会社員
- 旦那:35歳。好きな女性が他にいる気配あるが……
- 息子:地域の野球チームに所属
僕たち離婚しよう、でも同居は続けよう――そんな提案ってあり得ますか?
私と旦那は同い年の35歳。
今は結婚11年目、8歳の息子がいます。
私がフルタイムの会社員として働いているのに対し、フリーランスのデザイナーである旦那は昼夜を問わず家で仕事をしているため、生活時間帯はすれ違いがち。
それでも私は妻として旦那のために尽くしてきたし、家事も育児も決して手を抜かずにやってきた自負があります。
土曜日は旦那が息子の面倒を見る日。家族団らんは日曜日
私は、平日の夜は遅くまで働いていることも多いので、休日の土曜日と日曜日は比較的ゆっくりと起きます。
そんな土曜日は、地域の野球チームに入っている息子の面倒を旦那が見てくれるのです。
練習や遠征試合の送り迎えはもちろん、暗黙の了解として父兄が行うお茶出しや練習の手伝いも旦那がしてくれるので、私は完全にノータッチ。
まあ、野球好きの旦那の影響で息子が野球を始めたので、それくらいは率先してやってくれなくちゃ、と思っていますけどね。
家族3人で出かけるのは月に数回、ほとんどが日曜日。
外食に行ったり、遊園地や公園に行ったりという感じです。
息子の何気ない言葉から旦那の浮気が発覚!?
事件が起きたのは先週の土曜日でした。
野球の練習から帰って来た息子に「お帰り。楽しかった?」と聞いたら、「うん。美穂ちゃんと美穂ちゃんのママとご飯食べてきたの」と無邪気な返事。
美穂ちゃんは、同じ野球チームに入っている息子の同級生です。
「まさか、旦那と息子、美穂ちゃんとそのママの4人で食事に行ったんじゃないでしょうね?」と気になった私は、一足遅れて玄関に入ってきた旦那に聞きました。
「練習後に食事に行ったんですって?」
「え? あ…うん、いや別に……そうそう」
あまりの慌てぶりに、それ以上聞かなくても旦那にとっては後ろめたいことなんだろうな、と理解できました。
そして、その夜のことです。
旦那が離婚を切り出してきたのは――。
旦那は生活時間帯のズレを盾に離婚を主張するが……
「君が働いている昼間に僕が寝ていたり、逆に君が寝ている夜に僕が徹夜で仕事をしていることも多いよね」
「そんなすれ違い生活では夫婦とは言えないと思うんだ」
「だから籍を抜かないか」
「でも、子どもに寂しい思いはさせたくないから、同居は続けたい」
旦那の主張の意味が、私には理解できませんでした。
「離婚するなら当然別居するべきでしょ」
「そもそも子どものためを思うなら、離婚を我慢するべきじゃないかしら」
「今すぐに離婚したい理由でもあるの?」
そう聞いてみても、旦那は曖昧な答えを繰り返すばかり。
そもそも生活時間帯のズレは今に始まったことではありません。
結局、話は堂々巡りに終わり、また改めて話し合うことになりました。
考えれば考えるほど分からない旦那の思考
相手は美穂ちゃんのママかどうかは分かりませんが、浮気相手か結婚したい女性がいるんだろうな、というのが私の感想。
それにしても、どういうつもりなのでしょう。
離婚して別居すれば、周りの目を気にすることなく、他の女性と好きなだけ会えるのに、「同居は続けたい」だなんて。
浮気が原因の離婚だと私に慰謝料を払わなければいけないから、同居継続で円満な離婚を装い、慰謝料の支払いを逃れたいってこと?
夫婦別姓、事実婚、別居婚、同性婚など、いろんな愛の形があるけど、今の私は離婚したらシンプルに一人暮らしか息子との二人暮らしを選びたいですね。
いずれにしても答えを出すのは少し先のこと。
自分や息子がこの先の人生で損をしたり、後ろ指をさされたりしないような選択をしたいと思います。