【今回の登場人物】
- 僕:40歳。結婚11年目
- 妻:34歳。元看護士。浮気疑惑あり
結婚して11年が経ち、僕はちょうど40歳、妻は34歳になりました。
子どもは小学4年生と3年生の年子です。
子育てにもあまり手がかからなくなり、留守番をさせるにもほとんど不安のないしっかりした兄弟なので、「家計を助けるためにもパートに出たい」と言い出した妻。
僕は、妻にとって“いい息抜き”にもなるし、これから教育にもお金がかかるので助かると思い、許可を出しました。
保育園で活き活きと働き出した妻
元々、看護師と保育士の資格を持っていた妻。結婚するまで妻は看護師をしていました。
そんな妻がパート先に選んだのは隣町の保育園。子ども好きということもあって、保育園の求人に応募。保育士として働くことに決まりました。
初めは「私みたいなおばちゃんが馴染めるかしら?」なんて不安がっていましたが、いざ働き出してみたら、楽しんで通うようになったのです。
童顔で小柄な妻は年齢よりも若く見られることが多く、同僚から「30過ぎには見えない」と言われ、園児からも人気らしく、妻はご満悦の様子。
日々、活き活きとしている妻を見て、私は「働き出して良かったな」と思ったものでした。
僕にも子どもにもきつくあたるようになった妻
そんな妻に変化が現れたのは、働き出してから半年くらい経った頃でしょうか。
小さなことで子どもにきつくあたったり、夜に僕が求めても断るようになったのです。
時間が経ってから、「疲れていたの……ごめんなさい。今後は気をつけるわ」と言うものの、妻は変わってしまったと感じました。
妻が変わった理由はなんだろう――と考えれば、僕のことが嫌いになったか、浮気をしているかの二択。
その頃から、僕は妻のことを少しずつ疑い始めるようになりました。
お風呂に入っている隙に妻が誰かと電話しているのを目撃
そんなある日の夜のこと。
風呂場に入った僕はカミソリを忘れたことに気づき、シャワーを出したまま、タオルを腰に巻いて居間の隣の部屋へ行きました。
電気もつけずに、日用品をまとめて置いてある棚に手を伸ばしていると、居間から妻の話し声が……。
最初はテレビの音かと思ったのですが、耳を済ませると、「次はいつ会えるの?」「大丈夫、お風呂に入っているから」なんて言葉が聞こえてきます。
その瞬間、妻への疑惑が確信に変わりました。
妻が変わってしまったのは、やはり浮気をしていたからなのだと。
夫婦の信頼関係は完全に崩壊。浮気妻との離婚を決意
後ろからソッと近づき、「誰と話しているんだ?」と声をかけると、妻はビックリして思わず電話を落とす始末。
慌てる妻よりも先に僕が電話を拾い、「あなたは誰ですか?」と話しかけた途端、電話はブツンと切れました。
僕は締まらない格好だったので服を着てから妻を問いただすと、1ケ月ほど前から同僚の若い保育士と体の関係を持つようになったと打ち明けてきたのです。
妻は「彼とは別れるから許して。浮気なんて二度としない」と言いましたが、僕は断固拒否。
離婚はもちろんのこと、「浮気相手に溺れ、家庭をないがしろにした妻に子どもを任せるわけにはいかない」と、親権を求めました。
妻はひどく取り乱し、落ち着いて話せない状態になってしまったので、僕は子ども2人と共に家を出て3人で暮らし始め、今は離婚調停中です。
今の願いは早く離婚が成立すること
たった1回の過ちさえも許さず、妻を切り捨てるなんて――と眉をひそめる人もいるかもしれません。
でも、妻は働きに出てから、子どもや僕に対して以前と同じような愛情を注ぐことはなくなりました。
思えば、子どもだって幼いながらも何かを感じ取り、怒りっぽくなった妻の顔色をうかがうようにしていたのです。
妻の「家計の助けになれば」という思いは本当だったと信じたいのですが、結果がこれでは、救いようがありません。
今は一日でも早く離婚調停が決着して、妻と縁が切れることを願っています。