信じていた夫に浮気をされた!
悲しいのを通り越して、はらわたが煮えくり返るほどの怒りを感じることもあるでしょう。
「このまま許すなんて無理!」
そんなとき、あなたならどんな行動に出ますか?
できることなら、相手にダメージのあるような、いわゆる「制裁的行動」に出たいと考える人も、いることでしょう。
ただし、制裁には注意が必要。
相手にとって効果的な制裁がある一方、あなた自身を窮地に追い込んでしまうかもしれない危険な制裁もあるからです。
もし気になるなら、ここから先に出てくる内容を要チェック!
万が一の時のために知っておくと安心(?)です。
制裁を加える前に考えておきたいこと
夫の浮気が発覚すると、頭に血が上ってしまって、すぐに制裁へと考えが向いてしまうことでしょう。
ですが、そこは一旦ストップ。
大きく深呼吸をして、可能な限り冷静になって考えてほしいことが2点あります。
1点目:不倫をした夫と離婚をしたい? 関係修復をしたい?
制裁を加える際のゴール地点はどこなのかを明確にすることはとても大事です。
ゴール設定をしないまま想いのままに突っ走ってしまうと、離婚をする気はなかったのに別れることになったり、別れるつもりだったのに中途半端な関係が続いたり……。
こうなるケースは少なくありません。
2点目:誰に制裁を加えたい?
浮気をした夫? それとも、不倫相手?
効果的な制裁は、相手によっても変わってきます。
制裁を加える前には、この二つを基準の、あなたが目指すべき解決を明確にしましょう。
慰謝料は効果的?
不倫相手に対して、「私は傷つきましたから謝ってください」といったところで、本心からの謝罪がもらえるとは限りません。
一度傷つけられた相手に謝られても、素直に信じることなどできないかもしれませんよね。
そういう場合、お金による制裁は相手へのダメージも大きいですし、あなた自身もスッキリしやすいかもしれません。
また、慰謝料は、不倫相手だけではなく配偶者に対しても請求することができます。
慰謝料の額については具体的に決まっていませんが、相場は50万~300万円とされ、中には300万円以上を請求できたケースもあるようです。
どれだけあなたが精神的に苦痛を受けたかや、今後のあなたの人生にどれほどの影響があるのかなど総合的に見て判断されます。
慰謝料の請求を考えているのなら、早めに専門家へ相談しましょう。
気をつけたいのは、自分へのダメージ
不倫をした夫への怒りを制裁をという形で表すときに気をつけたいのは、制裁を加えることで戻ってきかねない、自分へのダメージ。
次のような制裁をしたいと考えているなら、自分へのダメージを考慮し、一旦思い止まりましょう。
●不倫の事実を口外する
たとえば、夫の不倫についてSNSで発信したり、不倫相手の職場に伝えたりした場合、夫や不倫相手は社会的評価が下がったり、職を失ったりすることになるかもしれません。
ですが、もしあなたが離婚をする気がなければ、夫の社会的信頼が下がることで世帯収入が減る危険性もあります。
また、SNSなどで情報を拡散するにしても、情報に尾ひれがついて思いがけない事態に発展した場合、反対にあなたが名誉棄損で訴えられてしまうケースも。
不倫の事実を口外するという制裁の威力は、あなたが負うリスクに比べて小さいと考えてよいでしょう。
●証拠がないまま不倫を責めて夫の行動を制限する(または監視する)
たとえ実際に不倫をしていたとしても、証拠がなければ、夫は白を切りとおす可能性があります。
あるいは、「束縛するから浮気するんだ」と論点をすり替えられてしまったり、あなたのイメージを下げることで周囲を味方につけたりすることも考えられます。
証拠がないまま不倫を責めて夫の行動を制限する、または夫を監視するという制裁は、不倫をした二人にはダメージがなく、あなたにだけダメージがある理不尽な状態になってしまう恐れがあるので、避けるべきです。
不倫は、民法上で違法となりうる行為。
制裁は、専門家に相談しながら、淡々と合法的に実行ことが一番効果的といえるでしょう。