- 私:30歳主婦。子供なし。
- A子:私の友達。私の浮気(?)のきっかけを作った
- Bさん:子あり既婚の男性。飲食業経営。
結婚5年目を迎え、30歳になった私はどこにでもいる平凡な主婦。
子供はいないので、育児や家事に追われることもなく、退屈な毎日を送っていました。
唯一のリフレッシュ法と言えば、学生時代からの友達とカフェに出かけるなど、ちょっとした外出を楽しむこと。
そんなある日、特に仲のいいA子から誘われて始めたのがスマホで遊べるオンラインゲームでした。
まさかそれが、不倫をするきっかけになるなんて――。
ユーザーの目的はゲーム? それとも出会い?
A子と一緒に始めたのが某アクションゲーム。
オンラインで全国のユーザーと協力プレイや対戦ができる上に、チャットや通話をしながら遊べるので退屈しません。
それだけでなく、ネット上やゲーム内で同じチームに所属していれば、ユーザーが一気に仲良くなれるのです。
「なにこれ。出会いの宝庫じゃん」と驚く私を見て、ニヤリと笑うA子。
私は毎日のようにログインして遊ぶようになり、ほどなくして仲良くなったのがゲームスキルだけでなくトークスキルも高い男性・Bさんでした。
チャットでプライベートな情報を交換することに……
先日、いつものようにBさんと同時ログインして遊んでいると、「普段は何をしているの?」「どこで遊ぶことが多いの?」とチャットで聞かれました。
お互いに都内在住ということは知っていましたが、さすがに「どの区」「どの駅」までは教え合っていなかった私たち。
でも、その日は「○○っていう芸能人の出身地」「○○で有名な町」みたいにクイズを出し合って楽しみ、最終的には同じ沿線に住んでいることが分かりました。
そこで、「良かったら今度、食事にでも行かない?」とBさんから誘われ、「1回くらいならいいかな」とOKした私。
数日後、待ち合わせ場所にいたのは30代後半の男性でした。
実際に会ってみたことでネトゲで知り合ったBさんが既婚者だと知る
私「いつも昼間にログインしているから、学生かと思っていました」
Bさん「おじさんでガッカリした?」
私「そんなことないです」
その後、駅の近くの雰囲気のいいイタリアンレストランに入ってランチを楽しみつつ、自己紹介を含めて、いろんな話をしました。
私が既婚者だと打ち明けると、「僕も妻と子供がいるから、今日は変なことを期待して誘ったわけではないんだ」と頭をかくBさん。
私を誘った理由を「一緒にゲームをしたり、話をしてみて楽しかったから」「趣味が合うと思ったから」と言っていましたが、本心なのかは不明。
とはいえ、時間が経つにつれて警戒心よりも楽しさが勝ち、帰り際に「また会ってくれる?」の言葉に「はい」と答えてしまいました。
彼との関係は不倫ではないけれど後ろめたさはある
小さな小料理屋とBARのオーナーをしているBさんは昼間の時間を自由に使えることが多く、その後、毎週1~2回はランチを一緒に楽しむようになりました。
もちろん、Bさんとは一線を越えていませんし、彼から「好き」と言われたこともないので、今のところは本当に単なる友達です。
とはいえ、そんな自分勝手な論理は世間一般では通用しないでしょう。
このままBさんと会っていて、やがて旦那にバレてしまった時になんて言い訳すればいいのか、という不安もあります。
それでも、二人で一緒に過ごす時間はとても楽しく、無味乾燥な毎日を送っていた私にとってBさんは決して失いたくない“大切な人”なんです。
旦那かネトゲで知り合ったBさんか……どちらかを選ぶことなんてできない
私は旦那を傷つけたくないし、ましてや、旦那と離婚してBさんと付き合う気は一切ありません。
でも、旦那との生活では得られない刺激や潤いを与えてくれるBさんとの曖昧な関係は続けていきたい……。
そんな私はズルい人間ですよね。
今となっては、旦那とBさんのどちらかを切って、片方だけしかいない生活を選ぶことなんてできません。
これから先も私は葛藤を抱えながら、どっちつかずな毎日を過ごすことになりそうです。