【今回の登場人物】
- 主婦:27歳で結婚。30歳から不倫開始
- 旦那:浮気疑惑があるものの実態は不明
- Mさん:主婦が再就職した先の営業部員。7歳年上の不倫相手
私は結婚を機に勤めていた会社を辞めて、主婦になりました。それが27歳の時です。
夫とは「子どもは二人ほしい」と話していたのですが、なかなか授からず、二人の間で「自然に任せようか」と気持ちの変化があり、私は30歳で再び働きに出ました。
勤め先は小さな販売会社。そこで事務として働いている中で、営業部にいた7歳年上のMさんと不倫関係に陥ったのです。
子づくりに固執しなくなった夫に浮気の気配が……
今思えば、結婚する時に「家庭を守ってほしい」「今すぐ子どもをつくりたい」と言っていた夫が突然「働きに出てもいいよ」と心変わりしたのは何か理由があったはず。
それは子どもがなかなかできないという理由だけではなく、私への愛情が冷めたとか、「子どもは要らない」と考えるようになったとか……。
そうして夫が「子づくり」の話を一切しなくなった頃、「もしかして夫は浮気しているのでは?」と感じるようになりました。
具体的な証拠を見つけたわけではありません。
でも、女の直感というか、妻だからこそわかる微妙な違和感というか……。
その時、夫を心の底から信じることができたなら、私は不倫などしなかったでしょうね。
夫の財布に見慣れないカード……なぜこんなものが?
疑惑が生まれたのは、夫の財布の中身を見たことがきっかけです。
帰宅した夫のスーツをハンガーにかけ、ポケットから財布やハンカチを取り出した時、たまたま財布が開き、そこには見覚えのないクレジットカードが……。
夫がこれまで使っていたカードの明細は私も確認できる口座に紐づいているので、「私に隠したいお金の使い道があるのでは?」と感じたのです。
もしかして、浮気?
よその女に貢いだり、デートで散財している?
結婚する際に「お金に関してはきちんとしよう」「勝手にクレジットカードをつくったり、たとえ小額でも借金をする際は相談すること」と言い出したのは夫です。
それなのに……。
私の中で夫への信頼が大きく揺らいだ瞬間でした。
飲み会の帰りにMさんと一線を越えて不倫関係に……
そんなモヤモヤを抱えながら働いていたある日、会社の飲み会があり、そこに営業のMさんもいました。
普段は仕事に関する会話しかしたことのなかったMさんですが、飲み会では学生時代の話やお互いの家庭の話などで盛り上がり、距離が一気に縮まったのです。
飲み会終了後、二次会に行くグループと帰宅するグループに分かれる中、私とMさんは並んで歩きながら最寄りの駅へ向かいました。
そこでも話が尽きず、二人で盛り上がっているうちに同僚とはぐれてしまい、気づいたら人通りの少ない道を歩いていた私たち。
会話が途切れた瞬間、Mさんは私の肩を抱き、何も言わずにゆっくりとキスをしてきました。
私は拒むこともできたはず。でも、そうしなかったということは、私もそれを望んでいたのかもしれません。
仮面夫婦となった今はバレない限り不倫は続けていきたい気持ち
一線を越えてしまうと、その後は罪悪感が薄れてしまうもので、社内で顔を合わせた際にほんの一瞬だけ目で語りかけるのが、「今日、仕事が終わったら会おう」の合図。
子どもではないので、二人きりで会ってキスだけで済むはずがありません。
Mさんとは体の関係を持つようになり、退社後に会う頻度は次第に高くなっていきました。
その間、夫は平日の帰宅が遅くなったり、休日出勤をするようになったりと、依然とは異なる行動パターンが増え、浮気をしている疑惑はますます深まり、夫婦関係は破綻寸前。
もしかしたら、夫も私の浮気に何となく気づいているのかも……。
でも、お互いに浮気の証拠をつかんでいるわけではなく、面と向かって問いただすこともしません。
気持ちが離れてしまった以上、夫婦仲が元通りになることはないでしょうね。
今一番恐れているのは、夫に不倫の証拠をつかまれてしまうこと。
そうならないように気をつけながら、今後もMさんとの関係を続けたいと思っています。