職場で妻子ある人とおつきあいしています。
じつは彼の結婚前にもおつきあいしていましたが、そのとき、彼は婚約者のほうを選びました。
その後、同僚として接しつつ、復縁し、そして別れ……というのを繰り返してきました。
ですが、何度つきあっても体の関係が主で、心から打ち解けあうことはありませんでした。
そんな関係が大きく変化したのは、一昨年の初秋。
職場で四面楚歌の彼を密かに応援して何度目かの復縁。
そこで、過去5年の交際がなんだったのかと唖然とするほど、私たちは本音で向き合えて、心身ともに信頼しあえるようになりました。
マンネリを感じるどころか、時間が経つほど、絆が強くなっているのをふたりとも実感しています。
とても嬉しいことです。
でも、やはり私はこのままでなく彼と結婚して「共白髪」になりたいと願ってしまいます。
彼は離婚する気があるかどうかなど一切、私に言いません。
彼と一緒にいたいならば永遠に愛人に甘んじる覚悟が必要でしょうか?
ナビーラさん/女性/42歳
今の時点では離婚する意思が見えない
栗原 達也
「新宿の母」栗原すみ子の息子として生まれる。
様々な波乱万丈の人生と、磨き抜かれた観察眼で天性の占いの才能を発揮し、悩める人々の未来を指し示す。
ナビーラさんが言うように、彼と交際を続けていきたいのなら結婚は望めません。
腹をくくって愛人として生きていくか、それとも別れるか、このどちらかを選ぶしかないと思うよ。
とはいっても、女性である以上は彼と結婚したい「共白髪になりたい」と願うのは当然で、愛人として一生彼のそばにいると腹をくくるのは難しいことかもしれません。
でも、彼の様子を聞く限り今の時点では離婚する意思が見えないんだね。
ただ、ふたりは相性的に見て抜群なだけでなく、そういうレベルを超えるほどの切っても切れない縁で結びついているようなので、離れることもできないんじゃないのかな。
特に今は心身ともに深い絆を両方が感じているわけだから、別れるという選択肢は現実的なものじゃないでしょう。
となると、結局は今の愛人生活を選ぶ以外にどうしようないんじゃないのかな。
別れることになっても彼を恨まないでいられる器の大きさが必要
聡明なナビーラさんは、自分の立場を十分理解しているからこそ、
「彼と一緒にいたいならば永遠に愛人に甘んじる覚悟が必要でしょうか?」
っていう質問を投げかけているんだろうと思います。
その通りで、彼とこのままつきあっていきたいのなら愛人として生きる強い決意と、万が一、別れることになっても彼を恨まないでいられる器の大きさが必要なんだね。
もちろん、ふたりの結びつきがこのまま変わらずに強まっていって、機が熟したころ自然ななりゆきで結婚できれば万々歳なんだろうけど、こればっかりはどっちに転ぶかわからない……。
ただ、ひとつだけ言えることは彼に結婚を迫ることで得することはなにもないということです。
結婚を匂わせれば、彼との関係はギクシャクしたものに
男というものは家庭を捨てられないものだし、彼としては妻子がいて愛人がいる今の状態になんの不満もないわけです。
ナビーラさんが結婚を匂わせれば、彼との関係はギクシャクしたものになって、今のしあわせな状態が壊れる可能性が高い。
もちろん、結婚して子どもを産むという、ふつうのしあわせをナビーラさんが望んでいるのなら一刻も早く彼とは別れたほうがいいけど、
彼以外の男性は眼中にないみたいなので、いけるところまでいくしかないと思うんだ。
ただ、愛人生活というのは不安定なもので別れることになった場合、彼には帰る場所があるけどナビーラさんはひとりで苦しい思いに耐えなければならないかもしれない……。
愛人生活を送るにしても、ボーイフレンドをつくったり、女友だちとの交流を深めたり、
打ち込める趣味や仕事をもつなど、どう転んでもいいように恋愛以外の楽しみをもつようにしておいたほうがいいでしょう。
離婚してくれるはずがないんだから、黙っていたほうが得策
いずれにしても、ナビーラさんが自分の心の中で共白髪を夢見て彼との愛情を育んでいくのはいいけれど、
今の段階で彼に結婚を迫ったところで離婚してくれるはずがないんだから、黙っていたほうが得策です。
もちろん、彼のほうから将来についての話を振ってきたときはナビーラさんの気持ちを正直に打ち明けたほうがいいけど、しつこく言うのは、やめたほうがいいよね。
今は「心身ともに信頼しあえる」という、その気持ちを信じて突き進んでいくしかない!
先のことをいくら考えたって、なるようにしかならないんだから、この強烈な縁とともに生きていく覚悟を決めるしかないんじゃないのかな。