23才になる一人息子がいます。
一度は就職しましたが、半年で解雇されてしまいました。
今は就職活動しているようですが、バイトはせず、私が仕送りして東京で生活しています。
私が看護師をしているせいか、のんびりしている生活のせいなのか、自立できません。
おばあちゃんが孫かわいさに、私に内緒でお金を送っているようで、働く意欲がないようにみえて心配です。
おばあちゃんは孫のことになると何も見えなくなる人で、私の話は聞きません。
私が看護師で、おばあちゃんが孫を育ててくれたので、何も言えない立場なんです。
一人っ子ですから、大人になってほしくて東京に出したのですが、何だか逆効果になっているみたいで。
私自身、養女で離婚していますし、立場が弱いです。
おばあちゃんは、強すぎて…大変。親として息子が自立してくれれば安心なんですが、私がどうしたらいいのか分からなくなりました。
何かあれば、私に当たり散らすおばあちゃんにも、参りました。
仕送りは今年まで、と息子には話しましたが、いくら働いてもなぜかむなしいだけなんです。
頑固になっていくおばあちゃんを見て、前向きになれない自分が情けなくて…どんなふうに考え、行動すれば、元気になれるでしょうか？
真由美さん/女性/49歳
二人して息子さんを甘やかしている状況
栗原 達也
「新宿の母」栗原すみ子の息子として生まれる。
様々な波乱万丈の人生と、磨き抜かれた観察眼で天性の占いの才能を発揮し、悩める人々の未来を指し示す。
真由美さんは、息子さんに自立してほしいけれど、祖母との板挟みにあってどうすればいいのか分からなくなっているんだね。
実際、真由美さんはおばあちゃんに強く言えない立場におかれているし、何を言ってもおばあちゃんは聞かなそうな印象を受けたよ。
だから、真由美さんにできることは、思い切って息子さんを突き放すことだ。
おばあちゃんも孫かわいさにお金を送っているようだけど、真由美さんも仕送りをしている、とあるね。
結局、二人して息子さんを甘やかしている状況だといえるんだ。
自立してほしくて東京に出した、とのことだけど、今の状況を考えると、まったく突き放せていない、甘やかしたままの状態が続いているよ。
だから、真由美さんが「仕送りをやめる」と決めたのはいいことだ。
本当に息子さんに自立してほしいのならば、生活に困っている様子があっても、「もう23歳なのだから、自分で何とかできるだろう」と、放っておくことだよ。
今は、息子さんが自分でどうすべきか考えたり、実際に行動を起こす前に、真由美さんと祖母が手助けしてくれるものだから、それについ甘えてしまっているんだ。
だから、息子さんが自分一人で考え、自分だけの力で人生を切り拓いていけるように放っておく姿勢が大切だよ。
おばあちゃんは仕送りをし続けてしまうかもしれないけれど、いずれそれも止まる日が来る。
それまでは、おばあちゃんのことも、見て見ぬふりをしておくのがいいかもしれないな。
苦労しながら自分を育ててくれた様子を間近で見てきたはず
また、就職活動はしているとのことだから、本人もいずれ働く意思はあるのだろう。
でも、せめてそれまでの間、アルバイトなどをして、自活していく方法を身につけてほしいよね。
そのことを、一度息子さんに伝えてみてはどうだろうか？
息子さんは、真由美さんが離婚して、苦労しながら自分を育ててくれた様子を間近で見てきたはず。
それを思い出せば、いつかは「自立しなければ」という強い気持ちが芽生えると思うよ。
適度に放っておくことも、家族関係において大事な姿勢
今の真由美さんに必要なのは、息子さんのことも、おばあちゃんのことも、「放っておくこと」だ。
真由美さんはやさしい性格だから、つい家族に構ってあげたくなってしまうんだよね。
でも、適度に放っておくことも、家族関係において大事な姿勢なんだよ。
だから、家族のことを考えすぎず、自分の趣味や友人との遊びなど、楽しみを増やしていった方がいい。
息子を成人するまで立派に育てたのだから、これからは自分のための人生を生きる、くらいに思ってもいいんじゃないかな。
しばらくは、自分を最優先にして、楽しい時間を過ごすと、自然と前向きになれるし、周りの状況も変わっていくはずだよ。
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