結婚を約束した彼とは、交際5年の間柄。
付き合い始めて3年が経った頃から、私は「結婚するなら彼と……」と感じていました。
待ち望んでいたプロポーズを受け、幸せいっぱいだったある日、彼から突然、「結婚するのをやめたい」と婚約破棄……ショックでした。
これは、婚約破棄というどん底にいた私が、彼と復縁することができたときの話です。
婚約破棄→復縁~彼との出逢い
彼と知り合ったのは就職先。
私の直属の先輩として、あれこれ仕事を教えてもらっている中、優しくて優秀な彼に惹かれていきました。
先輩なのですが、偉ぶったところは一切ない彼。私のほうから告白をしました。
彼は、顔を真っ赤にしながらも、「よろしく」と告白を受け入れてくれたのです。
交際3年目にやってきた念願のプロポーズ
彼と付き合い始めて3年が経ったころ、私の親友二人が、立て続けに結婚をしました。
結婚式に出席すると、私の中にも「結婚したい」という気持ちが沸き上がってきたのです。
そこで、親友の結婚式後、私は彼に、「結婚っていいね」「将来どんな家に住みたい?」など、未来の話を何度か持ち掛けてみることに。
彼は「めちゃくちゃアピールしてくるね」と苦笑いしながらも、真摯に話を聞いてくれましたし、照れながらも答えてくれました。
そんな交際を続けながら迎えた、私の誕生日。
彼がレストランを予約してくれて、ちょっぴり贅沢なディナーを楽しんでいると、彼が急に黙り込んでしまったのです。
「どうかしたの?」
彼は私をじっと見つめて、「結婚してください」といってくれました。
人生最大の喜びを味わった瞬間とは、あの時のことだったと言えるでしょう。
結婚準備ですれ違い……
結婚式場を選んだり、招待客のリストアップをしたり。彼と逢えば、結婚式の話ばかり。私は大変だとは思わず楽しんでいました。
そんなある日、二人でカフェに出かけた時のこと。
その日も私は、彼と結婚式のことを話したいと思っていましたが、彼の受け答えがどこかそっけないことに気づきました。
「ちゃんと考えてよ」
少し彼を責めてしまったのです。
すると、彼は「結婚を決めてから、二人の距離が遠くなった気がする」といいはじめました。
「結婚の話ばかりで、今、お互いが何を想っているのかわからなくなっていないかな?」
黙る私に、彼は私の想像をはるかに超える言葉を投げつけてきたのです。
「結婚、やめたい」
嫌だといいましたが、彼の気持ちは変わらず、「別れよう」といわれてしまいました。
婚約破棄に泣き暮れる日々
婚約破棄という現実に、私の心はボロボロになりました。
職場で顔を合わせなければならないのもつらかった……。
ですが、それ以上に後悔がありました。
結婚が嬉しかったあまり、彼の気持ちを考えられていなかったこと。
結婚のことばかりで、自分たちの“今の関係”をないがしろにしていたこと……。
そんな反省から、「後悔している、その“自分の気持ち”を彼にぶつけ続けては、同じことだ」と想い、必死に寂しさをこらえました。
私が復縁を実現した方法
「別れても、やっぱり彼のことが好き」
その想いが強かったため、彼に復縁を申し出ようと考えました。
でも、直接話をしたら、また自分のことばかり考えてしまうかもしれないという不安も……。
そこで、私は手紙を書くことにしました。
「あなたのことを大事に想う気持ちを、この先も大切にしていきたい」
その手紙を、事情を知っている彼の親友に託しました。
手紙を託した翌日、彼から電話が。
緊張しながら出ると、彼から「手紙をありがとう」といわれました。
続けて、「こっちこそごめん。結婚以外の話ができなくて、寂しかったんだ」と。
そして最後に、「もう一度やり直そう」といってくれました。
久しぶりに聞く彼の声は優しくて、「ああ、やっぱり好きだ」と想いました。
再び結婚に向けて動き出していますが、私たちは、結婚以外の話もしっかりとするようにしています。
以前とは違い、結婚式が近付くにつれ彼との絆が深まっていくのを感じています。