夫と知り合ったのは会社。
当時、夫は結婚していましたが、私の猛烈なアピールで不倫関係へと進みました。
不倫愛が成就し、夫と結婚して1年ほどが経ちましたが、ケンカのたびに、私は夫の言葉に傷ついています。
ひとめぼれから始まった不倫の恋
28歳の時、私は夫のいる会社に転職をしました。
私の指導係になってくれたのが、5歳年上の夫。
面倒見がよく、私のことを何かと気にかけてくれ、優しく仕事を教えてくれましたし、見た目も好みでした。
「私、この人が好き」
人生初のひとめぼれでした。
ただ、薬指に光る指輪を見つけてしまい、「叶わぬ恋かぁ」と落ち込んだのです。
片想いの既婚彼に生じた変化
既婚者だとわかっても、わたしの恋心は日に日に膨らんでいきました。
そんなある日、左手の薬指にあったはずの指輪が……な、ない！！
「指輪、どうしたんですか？」
つい聞いてしまいました。
すると、「妻とケンカして……」と気まずそうな顔で返事が……。
「チャンスだ」
それから、私は猛烈にアピールをしました。
「好き」と伝えるのはもちろん、「付き合いたい」とも。
最初は、「ダメだよ」といわれていましたが、徐々に「ありがとう」「嬉しいよ」と前向きな言葉をもらえるようにもなり、ついに「不倫になっちゃうけどいい？」といわれるまでに。
イケナイ恋だとわかっていたけれど、私は不倫愛に進みました。
不倫愛の行く末
不倫愛は、誰にもバレることなく順調。
「運命だからうまくいくんだ！」
私は心の中で想っていました。
いつかは結婚したいと想っていましたが、いろんな不倫愛の体験談をネットで読み漁っていた私は、「せかしてはいけない」と想い、ぐっとこらえて過ごしていました。
逢えた日には笑顔で接し、帰るときには笑顔で見送る……。
そんな交際を続けたある日の夜、「妻と離婚が決まった」という連絡がありました。
「結婚しよう」とプロポーズも受け、結婚が決まりました。
不倫愛→結婚の先に待っていたもの
夫と結婚をして、二人暮らしが始まりました。
不倫からの結婚でしたから、周囲からは非難され、私は退職をすることに。
夫も、職場では肩身の狭い想いをしていたようです。
そんなストレスと、些細な価値観のズレもあり、結婚した後、少しずつ言い争いになることも多くなりました。
そんなあるとき、ケンカをしてしまった際、夫がこういったのです。
「オレの人生を返してくれよ」
ショックでした。
夫は、自ら離婚を選び、私の元へ来てくれたのだと信じていましたが、夫のその言葉からは、私のためにイヤイヤ離婚をしたような雰囲気が感じられたのです。
ケンカのたびに傷つく日々
「前の結婚生活のほうが気楽だった」
「離婚しなきゃよかった」
「俺の元嫁との生活を返してくれ」
ケンカで頭に血がのぼっているからの言葉で、本気の言葉ではない……と信じ込もうとしていますが、言われるたびに私は何も言えなくなってしまいます。
不倫をして幸せになることなんてできない、とよく聞きます。
不倫中の私は、「本気で愛していれば、幸せになれる」と信じていました。
ですが、最近自信がなくなってきています。
夫に、傷つく言葉をぶつけられる未来も考え、覚悟しておくべきだったのかもしれません。
ケンカをしていないときは、夫はとてもやさしく、愛を感じます。
ですが、今私は、心のどこかで、夫に対し、「私と結婚したことを後悔し、また別の人と不倫をするのではないか」という疑いを持ってしまっています。
不倫で結ばれた夫を、不倫で失うことになるのではないかと想うと、不安でいっぱいです。
