母からの暴力が止まりません。
小さい頃からずっと続いていて、私が30歳を過ぎた今、さらにエスカレートしてきています。
首を絞められて痕(あと)ができたり、殴られて肋骨の剥離骨折をしたりもしました。
家族だから、我慢しなければならないですか?
もういい加減、終わりにしたいです。
みゆき/女性/33歳
むしろ我慢してはいけないこと
栗原 達也
「新宿の母」栗原すみ子の息子として生まれる。
様々な波乱万丈の人生と、磨き抜かれた観察眼で天性の占いの才能を発揮し、悩める人々の未来を指し示す。
これまで、よく耐えてきたね。
家族だから何でも我慢しなければならない…と思ってきたのかな?
だが、決してそんなことはない。
骨折するほどの暴力ともなったら、家族だからといって我慢する必要はないし、むしろ我慢してはいけないことだ。
傷害事件として成立するレベルだから、一刻も早く家を出て、お母さんから離れてほしい。
自分の身を守るということを第一に考えて、できるだけのことをするべきだ。
お母さんのことや経済的なこともあわせて、まずは相談に
そのために、何よりも大切なのは、みゆきさん自身の心の持ち方だ。
お母さんのことは、「もう親ではない、他人だ」と心の中で決めること。
そうしないと親子の情に流されて、いつまでたってもお母さんのもとに留まってしまうだろう。
だから、「お母さんとは他人として距離をおく」という意識をしっかり持ってほしい。
そのうえで、もし経済的な理由で家を出られずにいるのなら、今住んでいる地域の役所などに、無料で相談できる窓口があるはずだから、
お母さんのことや経済的なこともあわせて、まずは相談に行こう。
また、NPO法人などにも相談できるところがあると思うから、そういったところを探して利用するのもいいだろう。
自分だけではどう行動すればいいかわからなくても、相談しながら進めていくことで、少しずつ道がひらけていくものだ。
もう一生分の親孝行はしている
そんななかで、もしかしたら「親を捨てるなんてよくない」などということを言ってくる人が現れるかもしれないが、
そんな言葉を気にしてはいけないよ。
みゆきさんは今までずっと我慢して、お母さんの暴力のはけ口になってきた。
それでもう一生分の親孝行はしているんだ。そのことに自信を持ってほしい。
だから、お母さんと離れることができたら、新しい住所は絶対に教えないこと。
電話やメールもしない方がいい。
お母さんのことはなるべく忘れて、自分とお子さんのしあわせだけを考えて、自分の人生を生きていこうね。
みゆきさんは今、お母さんの暴力に耐えることで精いっぱいで、自分のしあわせを考えられずにいるかもしれない。
だが、お母さんから離れたら、少しずつ心の余裕が生まれてくるはずだ。
そして、日常のなかでしあわせを感じられることも増えていくだろう。
そんな穏やかであたたかな日々を手に入れるために、お母さんから離れるための一歩を踏み出そう。
みゆきさん自身が覚悟を決めて行動していけば、必ず今の苦しい状況から抜け出せるよ。
だから自分を信じて、新しい人生を切りひらくつもりで、頑張ろうね。