夫と私、そしてまだ幼い娘二人の四人家族です。
何不自由なく、幸せに暮らしていました。
ですが、夫の浮気をきっかけに、その幸せは崩壊……。
浮気発覚後、私は夫の浮気相手を呼び出し、怒りや悲しみの感情と、慰謝料という制裁をぶつけました。
女の第六感「夫が浮気しているかもしれない」
ある休日、夫が「出かける」と言いました。
大学時代の友人と会うというのです。
そういうことはたまにあったので、私は特に気にかけることなく見送りました。
その日、夫はゴキゲンで帰宅。
すると夫の腕には、見慣れない時計が……。
「その時計どうしたの?」と聞くと、「友人たちとお揃いで買ってきた」と言います。
ものすごく高級な時計ではありませんでしたので、そういうこともあるのかな、と思いましたが、どこか引っ掛かりを感じました。
「誰か女性からプレゼントされたんじゃないか……」
「夫が浮気をしているかもしれない……」
女の勘、としか言えない気づきでした。
見えてしまった夫の浮気の痕跡
その日以降、夫の様子を注意深く観察するようになりました。
帰りが遅い日も増えていることに気づき、ますます怪しいと感じましたが、決定的な証拠が押さえられません。
「決定的な証拠を得るまでは何も言わずにいよう」
そう決めた数日後、チャンスの神様が私に微笑みました。
夫がソファーでスマホを見ているときに見えてしまったのです。
女性との通話の履歴がズラリと並んだ、スマホの画面の電話履歴が……。
「別れよう」夫との離婚を考えるようになったが心配事はたくさん
浮気をしている人とは結婚生活を続けられない。
私は、娘二人と生きていくことを考えるようになりました。
そのためには、夫からしっかりと慰謝料をもらって離婚しなければいけません。
もちろん親権は絶対に譲らない。
養育費だってもらう。
そのための方法を調べると、浮気の絶対的な証拠を押さえる必要があることがわかりました。
自分自身で調べることも考えましたが、夫のスマホ画面をチラ見するくらいが限界です。
「私では無理だ」と感じたため、浮気調査に強い探偵にお願いをすることに決めました。
調査をしてもらうと、言い逃れができないような決定的な証拠が出てくる、出てくる……。
しかも、浮気相手にも家族があったので、W不倫であることも明らかになりました。
「何をしているんだろう、あの人は……」
調査結果を受け取った次の休みに、私は夫に離婚を切り出しました。
夫に、証拠を突き付けたのです。
夫は浮気を認めたけれど私はどうしても許せない
これまで夫のことを信じていたのに裏切られて悲しいこと、子どももいるのに何をしているんだという怒りの気持ち、そのすべてを伝えました。
「もう二度と浮気はしない」
夫は浮気を認め、こう言いました。
ですが、私にしてみれば、浮気は一度たりともしてはいけないこと。二度目はないのです。
子どもたちから父親を奪うことになるのはつらいことですが、それでも私は
「浮気をした夫に、子どもには触れてほしくない」と思うほどになっていました。
「こんな状態で夫婦関係を修復するのは不可能だ」
離婚を回避したい夫は自ら浮気相手に連絡を……
夫は、必死でした。
私の前で浮気相手に電話をし、「もう関係は終わりにする」といい、絶縁を宣言しました。
そこで電話を替わってもらい、私は浮気相手に50万円の慰謝料を請求させてもらうことを伝えました。
電話の後、私のところを記入済みにした離婚届を夫に。
「離婚に応じてもらえないのであれば裁判を」と伝えました。
結果、夫とは離婚。娘二人のシングルマザーに
夫との離婚は成立。親権は私のものになりました。そして、夫の浮気相手だけではなく、夫にも慰謝料と養育費も請求しています。
幼い娘二人とはいえ、離婚や浮気がどういうものなのかは理解できる年ごろです。
「お父さんには会いたくない」と言い、面会希望をすべて拒否しています。
いずれ、私も娘たちも、元夫の彼のことを許せるときが来るのかもしれません。
ですが今は、たった一度の過ちがすべてを失うことになるのだということを身を持って感じ、後悔すればいい、と思っています。