【今回の登場人物】
- 私:寿退社後に妊娠するも体調不良と旦那の不倫疑惑あり
- 旦那:私の7歳年下。元同僚
旦那と出会ったのは私が29歳、彼が22歳のとき。
私が総務として働いていた会社に旦那が新入社員として入ってきたのです。
他の部署との距離感が近い小さな会社だったので、歓迎会などを通して仲良くなり、彼からの猛アプローチを経て付き合うことになりました。
その後、年齢のことを考えて「早く子どもが欲しい」と望んでいた私が31歳のときに妊娠が発覚して結婚。
私はめでたく寿退社したのです。
結婚と妊娠は幸せな出来事のはずなのに……実際は違った
年下の「素直さ」や「可愛らしさ」に惹かれ、付き合っていたときは“最高の彼氏”にめぐり合えたと思いました。
でも、私が妊娠して以降は旦那に少しずつ不信感が募り始めたのです。
旦那はまだ若く、遊びたい盛りだったのかもしれませんが、子どもができ、結婚したとなれば、それ相応の責任と義務が生じますよね。
なのに、「仕事が忙しいから」と言い訳をして、帰りが遅くなり、私は一人で過ごす時間が多くなったのです。
妊娠後に食欲減退、不眠症、そして入院へ
妊娠後、日が経つにつれて、私はつわりによって食欲が減退。
それに加えて、小さなことでも不安が募るなど、自分でも精神的に不安定になっているのがわかりました。
そんな私を見ても旦那は「俺の役割は仕事をして、稼いで家庭を支えることだ」なんて一丁前なことを言って、私としっかり向き合おうとしません。
私は不眠症気味になり、体重がどんどん減ってしまい、定期診断で先生から「このままでは胎児に悪影響がある」と言われ、入院することになったのです。
最初は毎日病院にお見舞いに来てくれた旦那の足が次第に遠のく
私が入院すると聞いて、旦那もさすがに焦ったらしく、最初は毎日仕事帰りに病院に来て顔を見せてくれました。
「大丈夫?」
「つらいことがあったら言ってね」
そんな優しい旦那の姿を見ることができたのは、入院してから1週間だけ。
その後は2~3日に1回、ときには1週間に1回みたいに、顔を見せにくる頻度はどんどん減り、電話にもあまり出ないので、連絡手段は主にLINEになりました。
私にも同僚にも嘘をついていた旦那
日によっては、仕事が終わっているだろう夜に電話やLINEをしても、返事がなかなか来ないこともありました。
さすがに不安になった私は、旦那の上司(※私の会社員時代の同期)にこっそりと連絡をして働きぶりを聞いてみたところ、驚きの事実が発覚。
「病院に行くのを理由に残業はほとんどしていない」
「以前よりも集中力が欠けているように感じる」
「よからぬ噂がある」
私に会うのを理由に早めに退社した後、旦那はどこに行っているのだろうか。
その疑問は、旦那の上司が気まずそうに打ち明けてくれた「よからぬ噂」で一気に解決しました。
私が流産の危機に……旦那は浮気をしていた?
――実は、社内の女の子と深い間柄になっている、という噂がある
そう聞いて私は全身の血が沸騰、その後はあまりのショックで不正出血するなど、流産の危機に陥ったのです。
病院から連絡を受けて“久しぶりに”会いに来た旦那は、やつれた私の姿を見て「ごめん」と言い、静かに涙を流しました。
そんな旦那を私は責めず、今後立ち直ってくれるのなら、すべてを水に流そうと決意。
その後、旦那は心を入れ替えたようで、少なくとも1日おきに顔を見せるようになり、以前よりも夫としても、社会人としてもビシッとしたように見えました。
私たち夫婦は、崩壊する寸前から奇跡的に再生することができたのです。
旦那は良きパパになり今では円満な家庭に
私は今、無事に生まれた子どもを大切に育てています。
旦那も今のところは良きパパとして、仕事と家事・育児を頑張ってくれています。
このままの旦那でいてくれたら、過去のことを持ち出して彼を責めたりすることはないでしょう。
出産にあたっては地獄のような日々を過ごしましたが、いずれ「そんなこともあったなあ」と笑って過ごせるようになりたいですね。