【今回の登場人物】
- 私:社内結婚後にBARで知り合った男性と不倫へ
- 旦那:少額の借金がきっかけで離婚へ
- 不倫相手:BARで知り合った既婚者。男らしい人
二年ほど前、友達と一緒にフラッと訪れたBARで出会った男性と親密な仲になりました。
でも、当時は彼も私も結婚していたので、いわゆるダブル不倫。
それでも彼の少し悪そうな男っぽいところや何でもハッキリ言うさっぱりとした性格に惹かれ、どんどんのめり込んでいきました。
いつしか、「旦那と別れて彼と再婚したい」とまで思うようになったのです。
優しい旦那よりも不倫相手が魅力的に見えた
私と主人は社内恋愛を経て結婚した同い年。
不倫相手の彼と出会ったのは結婚5年目、35歳のときでした。
旦那の優しすぎるところが優柔不断に思えたり、子どもができなかったことで私のなかでは愛情が次第に冷めていきました。
もちろん、旦那に大きな不満はなかったのですが、それ以上に不倫相手の彼が魅力的に見えたのです。
そんな私が身勝手な人間だということは重々わかっています。
不倫関係になって半年後に彼は離婚
押しの強い彼のペースに乗せられ、出会った日に連絡先を交換。
数日後、初めてのデートで体の関係を持ち、そこで既婚者だということを打ち明けられましたが、嫌な気分はしませんでした。
実は私も既婚者だと告げると、「そう思っていたよ」と笑った彼の恋愛経験豊富そうなところにも大きな魅力を感じたのです。
そうして自然と会う頻度が増えていき、出会ってから半年後に彼は離婚。
その理由は「性格の不一致」とのことでした。
彼との再婚は既定路線? 旦那との離婚を模索
離婚したと聞いたとき、正直に言うと、すごくうれしかったです。
なぜなら、「旦那と別れて、彼と再婚したい」と思うようになっていたから。
それは彼も同じだったようで、「いつか一緒になろう」と誓い合いました。
そんなタイミングで、旦那が隠れて借金をつくっていたことが発覚し、私は「チャンスだ」とばかりに旦那を責め立てたのです。
自分の不倫がバレず、旦那を悪者にして離婚できればベストだと私は必死になりました。
借金をした旦那をここぞとばかりに責め立てて離婚へ
結婚時に「浮気」や「内緒の借金」は絶対にしないとお互いに約束していたので、私は離婚の意志を告げました。
旦那の収入的には返せない額ではなかったのですが、「約束を破られたので、もう信用できない」と悲劇のヒロインを気取り、押し切りました。
平謝りする旦那を見て良心が痛みましたが、「離婚すれば彼と再婚できる」という気持ちの方が上回ったのです。
最低ですね、私って……。
正式に離婚が成立。その後に彼と再婚
数ケ月後、離婚が成立。
私は実家に戻り、両親や近所の人から冷たい視線を受けながらも、彼と堂々と会えることの喜びに浸り、ますます想いを深めていきました。
そうして不倫関係から恋愛関係に変わった私たちが再婚し、一緒に暮らし始めたのが先月のこと。
そこで状況が一変します。
再婚後に彼のダメな部分が次々と見えてくる
付き合っていたときは彼の良い部分しか見ていなかったのだと気づきました。
いえ、彼が自分の良い部分しか見せなかったのかもしれません。
元旦那と比べて収入がかなり少ない。
家事をまったくしない。
言動が荒っぽい。
男らしいと思っていた部分がすべて単なる“がさつ”という印象に変わったのです。
離婚理由は性格の不一致と言っていましたが、彼の“俺様主義”に奥さんがついていけなくなっただけなのでは、と思うようになりました。
絶望しか感じない彼との生活
「旦那と別れなければ良かった」と思っても後の祭り。
二度目の離婚ともなれば、両親や親族にも呆れられてしまい、今まで通りの付き合いができなくなってしまうでしょう。
なので、今はひたすら耐えています。
誰にも文句は言えませんし、誰のせいでもありません。
こんな生活が今後ずっと続くのかと思うと憂鬱どころか絶望の一言。
過去に戻れるのなら、軽はずみな行動をとった私自身を殴りつけてやりたいです。