今から1年前。私が40歳になったときの話です。
当時私には、10年付き合っていた彼がいました。
結婚も考えての交際でしたから、彼からのプロポーズをずっと待っていましたが、ついに私も40歳に……。
幸せな結婚ができるものと思っていたのですが、結果、私は彼に振られたのです。
年下彼氏と交際を始めたときの約束~将来の結婚~
彼と私は、職場で知り合いました。
私が彼の3歳年上で、先輩。
仕事を教えるようになって、だんだん親しくなっていくうちに、交際することになりました。
交際をしてしばらくしたとき、私は彼に結婚について話を持ち掛けました。
当時私はアラサー。
結婚を考えて交際したいと思っていたのです。
彼は、
「今すぐに結婚はできないけれど、この先交際を続けていって、結婚したい気持ちはある」
と答えてくれました。
「じゃあ、そのときを待とうかな」
私はそう返事しました。
気づけば40歳目前……周囲の結婚・出産ラッシュを見るともう待てない!
それ以降、彼とは円満な交際をしてきたつもりです。
お互い一人暮らしをしていたのですが、どちらかの家に泊まりに行くこともありました。
私が料理をして彼にごちそうをするなど、家事をすることも多かったです。
その中で、ふと「結婚はどうかな?」と考えることもあったのですが、彼が切り出してくれるまで待とうと我慢しました。
何度も結婚を迫っては鬱陶しいと思ったからです。
そんなこんなで、私は40歳目前となりました。
まわりの友人たちは結婚し、子どももいます。
「10年も付き合っているのに、どうして結婚しないの?」
なんて聞かれることもありました。
子どもが欲しい気持ちもあったのですが、そろそろ本気で動き出さないとリミットが近づいてきている……もう待てない。
私は、40歳になった日、意を決して彼に切り出しました。
「結婚のことだけど……」
結婚したい私に対する年下彼氏の返事は想定外なものだった
彼は、私から目をそらすと、「別れたい……」とつぶやきました。
「10年付き合ってわかったけれど、あなたと一緒に生活していくと、自分ばかり我慢しなくちゃいけない」
と言うのです。
料理も口に合わず、掃除も自分でしたほうがよっぽどきれいになる……と。
そんなこと一言も言わなかったのに、と言うと、「遠慮していた」と言いました。
私を傷つけまいという彼の優しさだったのかもしれません。
ですが、本気で結婚を考えていたのなら言ってくれるべきだったのでは……と思ってしまいました。
絶望の淵から一転、希望の光が! 何でも言い合える交際から結婚へ
40歳にして、彼との破局。私にはもう、結婚は無理だとあきらめていました。
自分の家事力にも自信を失ってしまい、「結婚できたとしても、うまくいかない」というネガティブな気持ちになることも多くなっていきました。
そんな私の様子を心配した友人が、ある人を紹介してくれたのです。
その人は私と同い年で独身の男性。優しい雰囲気を持った人で、立派な仕事をされていました。
「仕事が忙しくて、結婚のチャンスを逃してしまいました」と苦笑いをするその人に、私はどこかホッとした安らぎを感じたのを覚えています。
そして、その人との出逢いから数日後、「結婚を前提にお付き合いをしませんか?」と交際を申し込まれました。
私はその人と、もうすぐ結婚することになっています。
出逢ってからあっという間のスピード婚ですが、不満に思うことなども隠すことなく伝え合うことができています。
もちろん、愛情表現も……。
私の家事にも「ありがとう」と言ってくれますし、満足してくれているようです。
もうすぐ結婚する彼は、私の前の恋の事情を知っているので、
「これに文句をつけるなんて馬鹿だなあ」なんて言ってくれることもあるほどです。
私の運命の結婚相手はこの男性だったのだと思いました。
今、私はとっても幸せです。
今の彼と出逢うために、あの彼に振られたのだと思うと、「感謝してもいいかも」なんて思ってしまいます。