- 私:29歳の時にマッチングアプリを利用
- 彼:私と同年代。独身独り暮らしと言っていたが……
たった1歳の差でも、男性から見て「29歳」と「30歳」って受ける印象が全然違いますよね。
「30代に入ったら男性に見向きもされなくなるかも」と思い、私は29歳のときに一念発起。
ダイエットに励み、メイクの勉強をしたり、たくさんの飲み会や合コンに参加してみたけれど、結果が出ませんでした。
そこで、最後の手段としてマッチングアプリに登録したところ、「ちょっといいかも」と感じる同年代の男性と出会ったのです。
二人で飲みに行ったその日のうちに体の関係に……
彼は独身で一人暮らし。
九州から仕事の関係で(私が暮らしている)関東に来ていて、遊びに行ったり、一緒に飲んだりできる友達を探しているとのこと。
何度かメッセージのやり取りをするなかで共通の趣味があることもわかり、親近感が湧いたところで「一度会ってみませんか?」と言われ、飲みに行くことになりました。
実際に会ってみると、見た目もコミュニケーション能力も十分に合格点と言える男性でした。
食べて飲んで喋っていたら、まるで昔からの知り合いのように感じるほどウマが合い、彼の家で飲み直すことに……。
その後は、お約束というか、流れでなんとなく体の関係を持ってしまいましたが後悔はなく、むしろ、「このまま付き合ってもいいかな」と感じました。
交際を開始するも、ちょっとした疑念が湧く
彼から「結婚前提で付き合って欲しい」と言われて交際を開始。
週末にデートをするだけでなく、お互いの家に遊びに行ったり、泊まったりして順調に関係を深めていきました。
そうして半年、1年と月日が流れ、私のなかで結婚を意識し始めるようになりつつも、気になることが一つだけあったのです。
以前、「SNSのアカウントを教えて」と言ったところ、「FacebookもTwitterもやっていない」と言う彼。
普段の会話のなかでSNSの楽しさを饒舌に語っていたのに、アカウントをつくっていないというのは何かおかしいと感じました。
彼の下の名前は難しい漢字を使う特徴的なもの。
苗字は「阿部」「安部」「安倍」のように複数のパターンがあるもの。
そこで、ある日ふと思い立ち、下の名前を固定し、苗字の漢字を順に変えて検索をかけたところ、彼のものらしきFacebookが見つかりました。
悪い予感が的中? 彼は既婚者であることが判明
そこには既婚者であることが書かれていて、奥さんや子供と一緒に写っている写真もありました。
「騙されてたんだ。バカだな私」
彼への怒りよりも、自分の男運の悪さと人を見る目の無さにガッカリしました。
結婚前提の交際と言われていたので、安心してお金を貸していたし、「私が運転する場合もあるから」と彼名義で車を買う際にもお金を出してあげました。
そんな私を見て、彼は心のなかで「バカな女だな」と笑っていたのでしょうか――。
既婚者なのか問い詰めた途端に音信不通になった彼
その日の夜、彼は普段通りに電話をかけてきました。
「今度の日曜日、どこに行こうか?」
「………………」
「もしもし? 聞いてる?」
「……あなた、本当は結婚してるでしょ?」
「え?」
言葉に詰まった彼は慌てて電話を切り、その後はこちらから何度もかけてみても、出ることはありませんでした。
「話があるので連絡をください」とSMSやLINEで送っても、音沙汰なし。
そこで私は行動を起こしたのです。
既婚者なのに未婚だと偽った彼がしたことは明らかな不法行為。決して許さない!
彼が既婚者だと知っていたら、交際することはありませんでした。
独身と偽り、結婚前提の交際を申し込み、肉体関係を結んだことは貞操権の侵害という不法行為にあたり、私には彼を訴える権利があります。
その後、弁護士に相談して無事に慰謝料を取ることができましたが、無駄に過ごした時間は戻ってきませんし、空しさは消えません。
世の女性の皆さん、「彼氏が欲しい」「早く結婚したい」と焦るあまり、変な男に騙されないように気をつけてくださいね。