23歳のときに結婚し、7年が経ちました。
娘が1人、夫も優しく、幸せな結婚生活をそれなりに送っています。
夫は娘の面倒もよく見てくれますし、家事も手伝ってくれます。
私が作る食事にもおいしいといってくれますし、何か文句をいうこともない、本当に優しい人です。
私は夫が大好きです。
でも、ただひとつだけ、不満があります。
それは夫婦の夜の生活……。
私と夫は、レスなのです。
身体の関係に淡泊な夫
夫は、交際をスタートさせたときから、身体の関係には淡泊なほうでした。
むしろ、私のほうが性的な欲求は強かったように思います。
テクニックという面でも、夫はあまり……。
ですが、身体を重ね合うというのは、テクニックの問題ではありません。
愛されていることを感じ合うという面では、私は夫から愛情を感じ取っていましたから、テクニックに問題があってもさほど気にはなりませんでした。
むしろ、自分から誘うことがほとんどだったことには、ちょっとだけ不満があったのは事実です。
結婚して子供が生まれたとたんにレス
淡泊な夫とはいえ、それなりに夜の生活はありました。
結婚して一緒に住むようになったとき、頻度が少し増えたくらいです。
ですが、状況が大きく変わったのは娘が生まれてから。
私は二人目が欲しいと想うようになりましたし、久しぶりに夫に愛されたいなと感じていました。
でも、夜、夫に声をかけると、断られてしまったのです。
母親になった私を、そういう対象として見られないくなった、と……。
ショックでした。
妻になり、母になっても、私は夫にとって女性であり続けたかったのです。
愛されているし、大事にされていることもわかっていますが、身体を重ねることを拒否されるということは、私に女性としての魅力がなくなったといわれたのと同じだと感じました。
夫の愛を信じられなくなっていく自分が嫌になった
それでも私は、その後も何度か夫を誘いました。
女性として見てもらえるよう、見た目にも気をつかいました。
それでも、夫は嫌だというのです。
それどころか、何度も誘いをかける私のことを「そこまで欲求不満になるのはおかしい」と……。
今日はもしかしたら……と期待をしては満たされず、傷つく一方でした。
もしかしたら、夫から日々感じている愛情は幻なのではないかと想ってしまう瞬間もありました。
同じ悩みを持つ職場の上司
レスの悩みなど、人にはなかなか相談できません。
1人悩んでいたとき、職場の上司である年上の男性が、同じ悩みを口にしたのです。
「奥さんに拒まれてつらい」と……。
私は上司に共感してしまい、つい、自分のことも打ち明けてしまったのです。
一度こぼれだした言葉は歯止めが効かず、お互いに寂しい気持ちや傷ついた心をさらけ出し合うようになりました。
「身体だけの関係を結ばないか?」という誘い
ある日、上司から、お互いに家庭では満たされない部分を補い合おうと提案されました。
「身体だけの関係を結ばないか?」と……。
何を言っているのだろうと驚きました。
ですが、私は、夫では満たされない部分を上司が満たしてくれることを想像し、それもアリだと想ってしまったのです。
こうして、私は上司と身体を重ねるようになりました。
職場にある仮眠室が私たちの逢瀬の場。
デートをしたり、外で食事をしたりなどということは一切ない、本当に身体だけの不倫関係が始まったのです。
恋愛感情がない不倫愛
上司には一切恋愛感情がありません。
自分のことを棚に上げていってしまいますが、不倫をする男性は嫌です。
ただ、上司に女性として求められるのは嫌な気はしませんし、不倫に踏み込んだ原因は夫にもあると想っている自分がいるのです。
子供には「悪い母でごめんね」と想います。
ですが、夫では満たされない想いを満たしてくれる人がいる今の状況から抜け出すことができない自分がいるのです。