結婚してから2年ほど経った頃、「子どもがほしい」と思うようになった私。
夫も大賛成してくれたので、妊活を始めることにしました。
笑顔で始めた妊活ですが、そのせいで夫婦仲がどんどん悪化……。
「このままではいけない」
私たち夫婦は、考え方を見直すことにしたのです。
妊活を始めるきっかけは友人たちの妊娠・出産
私たちは、結婚してすぐは「しばらくは子どもを作らず、夫婦二人の時間を楽しもう」と考えていました。
短い交際期間で結婚したこともあり、二人の時間をもっと持ちたいと思っていたのです。
夫婦水入らずの生活を楽しむこと、2年。
そのころから、私の友人たちが次々に妊娠・出産をし、母になっていきました。
お祝いに駆け付け、小さな赤ちゃんを抱っこさせてもらうと、
「かわいいなあ」と思うと同時に、「私もお母さんになりたい」という気持ちがわいてきたのです。
一時の感情かな、と思っていたのですが、子どもを望む気持ちは変わりませんでした。
そこで、夫に気持ちを打ち明けたのです。
「子どもがほしいと思っている」と。
しばらく子どもは作らないと話していたので、夫がどんな反応をするのか正直怖くもありましたが、
夫はにっこり笑って、「そろそろいいかもしれないね」と賛成してくれました。
妊活スタートしたもののなかなか授からず不妊治療へ
私たち夫婦は、妊活を始めることにしました。
私は、インターネットで妊活の情報を集め、妊娠するために良い食材を積極的に食事に取り入れたり、基礎体温を測ったりと、環境を整えていきました。
排卵の時期には、夫にタイミングをとってもらうこともお願いしました。
大好きな人との間に子どもができる。
そのことだけを考え、どこかワクワクしている自分がいました。
いろいろ情報を集めて取り組んだ妊活ですが、私たち夫婦は、すぐに子どもを授かることができませんでした。
もしかしたら、何かが間違っているのかもしれない。
子どもができない体なのかもしれない。
不安が頭をよぎり、私はすぐに診察を受けました。
「妊娠しにくいかもしれないね」
お医者さんに言われ、勧められた男性の検査も夫に受けるようお願いしました。
友人に不妊を打ち明けると目から鱗が落ちるようなアドバイスが!
落ち着かない日々でしたので、信頼できる友人に相談をしました。
友人はじっくりと耳を傾けてくれましたが、最初に口にした言葉は意外なものだったのです。
「自分や旦那さんの心を見失っていない? ○○(私の名前)ちゃん、全然良い顔をしていないよ」
ハッとしました。
笑顔で始めたはずの妊活だったのに、スムーズに行かなくなって、笑顔でいられなくなってたのは、事実です。
そして、思い返してみれば、夫に男性の検査を頼んだ時も夫がどんな顔でいたのか、私は覚えていませんでした。
夫と話をして確認し合った気持ち→妊活・不妊治療を続けるか続けないか
その日、仕事から帰ってきた夫と、私は話し合いました。
なかなか授かれないことで、すごく不安だったこと。
自分に何か問題があるのではないかと考えていたこと。
私からはこれらのことを打ち明けました。
夫は、子どもはほしいけれど不妊治療で私が苦しむのを見るのはつらいこと、
男性の検査に行くことに少し心細さがあること、タイミングの日に体調が優れなかったらと思うとプレッシャーだったことを話してくれました。
そして、私たち共通の結論。
それは、子どもが授からないことで夫婦仲が悪くなるくらいなら、子どもはいなくてもいいのではないか、というものでした。
気持ちを言葉にして確認し合うだけのことなのに、私はすっと心の波が落ち着いた感じに……。
夫に笑いかけると、「久しぶりに笑った顔を見たよ」と、夫は嬉しそうでした。
それ以降、私たちは、無理に妊活をすることをやめました。
子どもをあきらめたわけではありません。
夫とは一緒に男性の検査にも行きましたし、タイミングを取ることもやめていません。
ですが、夫婦としてお互いを見つめることも大事にしているのです。
赤ちゃんのことばかり考えるのではなく、お互いのことを大事にすることを忘れないようにしようと思っています。