若いときの自分の至らなさって、思い出すと恥ずかしい。
私にもそんな経験があります。
同じ会社の同僚に、不倫相手にされそうになったのです。
考えの浅いバカな女だった私の危機一髪の話、聞いてください。
- 私:若い頃、会社の同期と不倫未遂が……
- 彼:数少ない新卒からの従業員。既婚者
既婚者同僚の誘い
彼は、同じ会社に勤める同僚でした。
大学卒業後に入社した会社で、転職せずに働き続けているのは、私と彼だけでした。
すごく仲が良いわけではありませんでしたが、ちょっとした仲間意識はあった気がします。
そんなある日、後輩や転職してきた人たち数人で、休日に出かけようという話を、彼から持ち掛けられました。
「幹事はおれがやる」というので、面倒くさいことはしなくていいし、まあいいかと思って了承しました。
少し離れた場所へ出かけていくことになり、彼が車でみんなを乗せていくという話でした。
既婚者同僚の車で二人きり
当日、待ち合わせ場所へ行くと、私以外の人は来ていませんでした。
そこに、彼が車でさっそうと登場。
ほかの人は現地集合になったと告げられ、「二人で行こう」と……。
「それなら行きません」と言えばよかったのですが、私は、何も考えず「分かりました」と言って、彼の運転する車の助手席に乗り込みました。
既婚者同僚と二人で遊ぶ
目的地についても、ほかの人たちは見当たらず、彼にどうなったのか尋ねました。
すると、「別行動をすることになった」と言われました。
「みんなで遊びに来たはずなのになんで?」と思いましたが、当時の私はバカだったのです。
幹事は彼だから、と、ほかのメンバーに連絡を入れることなく、彼と二人で過ごしたのです。
今から思えば、二人で日帰り旅行に来たようなことをしていました。
観光地を巡り、買い食いをして……。
そんな中、彼が、私の買った食べ物を見て「一口ちょうだい」と言ってきたり、ツーショット写真を撮ろうと肩を組んできたりしたので、だんだん気持ち悪いなと思うようになってきました。
「助けて!」職場上司へ緊急連絡
職場には、私は心から尊敬し、信じている同性の上司がいました。
彼のことも知っている人なので、相談しようと思いました。
お手洗いに行き、上司に電話をかけ、私の話の一部始終を聞いた上司は、しばらく黙った後、大きく息を吸って、「あんた、バカなの!?」と……。
「結婚している人と二人きりになる状況を受け入れるなんてありえない! 疑われるようなことになったら、あなたが損をするだけでしょう!」としかられました。
その通り過ぎて、ただうなだれる私。
それでも上司は、そのあと彼に、私に緊急の用事ができて、みんなでそっちに遊びに行くと聞いていたから、ピックアップをしに行くと連絡を入れてくれることになりました。
豹変した既婚者同僚に唖然
トイレから出ていくと、彼が電話をしているところでした。
電話を切ると、彼は、「○○さん(上司)に、ここに来ること言った?」と、面倒くさそうな顔で言ってきたのです。
うなずくと、チッと舌打ちをし、私を置いて歩いていきます。
追いかけると、「おまえはそこにいろよ。○○さん(上司)が迎えに来るって」と吐き捨て、自分だけ車に乗って帰っていきました。
こんな身近に不倫巻き込まれの危険があるなんて……
世の中に不倫の話題はたくさんあるけれど、まさか自分の身に降りかかってきそうになるとは思いもしませんでした。
不倫をしたい人は、そうやって近づいてくることもあるんだと学びました。
当時の自分の浅はかさに、笑えてきます。
それ以降、私は、むやみに既婚者異性と二人きりになることは避けています。
自意識過剰だといわれるかもしれませんが、それでも念には念を、です。
ちなみに、不倫を仕掛けてきた彼は、出張のための単身赴任で女遊びをしまくったことが原因で、1年足らずで離婚をしました。
それ以降、周囲の異性からの評判はがた落ち。
彼とともに人生の崖から転落することにならなくて、本当に良かったです。