今から2年前のクリスマス。
クリスマスの夜に彼氏の浮気が発覚した時の話です。
私には付き合って半年になる彼がいました。
彼とは、友人と参加した飲み会で出逢って意気投合し、付き合い始めました。
恋人同士になって初めてのクリスマスを、私はとても楽しみにしていました。
彼から聞かされたクリスマスの予定
12月に入り、私は、クリスマスの予定を決めたいなと考え始めていました。
それまで、クリスマスの時期に恋人がいたことのない私。
好きな人と一緒に過ごすクリスマスに憧れていました。
どこかに食事に行ったり、イルミネーションを見に行ったりしたいなと、インターネットネット検索をしたり、ガイドブックを買ってみたりしていました。
ある日、そんな私の様子を見た彼が、「12月は忙しくて、24日も仕事なんだ」と。
クリスマスイブを一緒に過ごすつもりでいた私はショックでした。
「じゃあ、25日は?」と聞くと、その日も仕事だといわれました。
彼はいつも遅くまで仕事をしていて、「今帰ったよ」と連絡をくれるのも日をまたぐことが多かったですから、私は彼のこの言葉を疑いもしませんでした。
「仕事ならしかたがないよね……」と、クリスマスを一緒に過ごすのはあきらめ、26日の夜に食事へ出かけることになりました。
クリスマスイブ前日に彼の嘘が発覚
クリスマスイブの前日、私は仕事帰りにショッピングをしていました。
すると、彼と同じ職場で働いているAさん(女性)にバッタリ逢いました。
Aさんとは、彼とデートに出かけた際に偶然会ったときに挨拶をしたことがありました。
「クリスマスイブも、クリスマスも仕事だって聞きましたよ。大変ですね~」というと、Aさんは、「……え? クリスマスイブは仕事だけど、クリスマスは休みだよ」というのです。
彼はクリスマスも仕事だといったのに……。
Aさんは、混乱する私を心配してくれましたが、私はそのままAさんと別れ、家に帰りました。
クリスマス予定のモヤモヤは晴れず……彼の家へ
家に帰っても、モヤモヤした気分は晴れません。
しばらく部屋で座り込んでいましたが、彼の家へ行き、直接話を聞くことにしました。
仕事で帰りが遅くても外で待っていようと、厚着をして出かけました。
彼の家に着くと、電気がついています。
インターホンを押すと、彼は私を部屋へ招き入れてくれました。
「Aさんに会ったよ。クリスマス、休みなんでしょ?」
彼の顔色がさっと変わりました。
それを見て、「ああ、やっぱりうそをついていたんだ」と確信しました。
どうして仕事だとうそをついたのか……私に思いつく理由はひとつ。「浮気」でした。
「浮気してるよね?」と彼を問い詰めると、はじめはダンマリを決め込んでいるような態度でした。
それでも、私が帰らないと察すると、「ごめん」と認めたのです。
「24日はAさんと逢うつもりだった」と。
「24日? Aさん?」
Aさんは、24日は仕事だと言っていました。
そうです。彼の浮気相手はAさんで、二人そろって「24日は仕事だ」と、私をだましていたのです。
クリスマス25日には別の予定が……
24日も25日も、どちらも仕事だといっていた彼。
ですが、Aさんは、「クリスマスは休み」といっていました。
問い詰めると、今度はあっさりと「別の女性と逢う約束があった」と認めました。
Aさん以外にも、浮気相手がいたのです。
私の中で、彼への愛がサーッと冷めていく感覚がありました。
ひとりぼっちのクリスマス
彼は「もう二度と浮気はしない。クリスマスは一緒に過ごそう」と言ってきました。
ですが、そんな言葉、信じられるはずがありません。
私はその場で別れを告げました。
ひとりでクリスマスを過ごすことになってしまいましたが、浮気が発覚していなくても、どうせ一人だったのです。
だまされて一人でいるよりも、こうしてスッキリ別れて一人でいるほうがよっぽどいい。
そう想ったクリスマスでした。