女性にとって29歳と30歳は、たった1歳の違いだけど、すごく大きな差なんですよね。
20代後半のうちは「アラサーです」なんて自虐的に言って笑っていられるけど、大台に乗ったら、人前で年齢を言いたがらない女性が多いはず。
「34歳までは四捨五入なら30歳だから」と、30代に入っても「アラサー」を名乗るなんて自分の年齢を必死に隠そうとしている証拠。
そんな女にはなりたくないと思っていた29歳の私に「まさかの出来事」が起きたのです。
寿退社は叶わず、気づいたら副編集長という役職に……
大学卒業後、小さな出版社に入り、コツコツと実績を積み重ねていき、29歳になった私の肩書きは副編集長。
正直、ここまで仕事に打ち込むことになるとは思っていませんでした。
新入社員の頃は「仕事と恋愛を両立させて、26歳くらいで寿退社したい」と思っていたのですが、気づいたら29歳。
結婚が決まった後輩の女性社員が「お先に」って会社を辞めていくのを、何度見送ったことか。
27歳を過ぎた頃から結婚願望が少しずつ薄れていき、「こうなったら仕事一筋で生きていこうかな」と思い始めた29歳の春、のちに旦那となる彼が新入社員として入ってきたのです。
彼の指導役として多くの時間を共有
新入社員は配属先で指導役の先輩がつくのですが、彼の担当が私でした。
おとなしくて真面目。「比較的かたいジャンルや校正・校閲の仕事が向いているんじゃないかな」と思いながら、彼の仕事を私も共有して進めました。
取材はもちろんのこと、ゲラの確認や校了作業も一緒。
出社している間は、ほとんどの時間を一緒に過ごしていましたが、彼を「男性」として意識したことはありません。
彼から「異性」として見られていると感じた瞬間もなく、ただの「同僚」として接し、「先輩」として指導していたのです。
仕事に集中できていない彼に理由を聞くと……
そんな二人の関係に変化が起きたのは、半年後のこと。
彼にしては珍しく細かなミスをするなど、集中していない様子を感じ、「悩み事があるのかな?」と思って、二人きりのときにさり気なく聞いてみたんです。
「私で力になれるようなら相談に乗るから話してみて」と。
最初は口をつぐんでいた彼ですが、しばらくの後、意を決したように私の方を向き、「好きなんです」と一言。
ビックリして固まる私に、彼は「意識してしまって仕事に集中できない」「社会人としても男としても、もっと頑張るから付き合ってほしい」と告白してきました。
私が出した答えは「今すぐは付き合えない」ということ
そのときに私が出した答えは、「恋愛が理由で仕事が疎かになってはいけない」ということ。
返事を待ってもらうことにしたのですが、「でも、告白はうれしかったよ」と伝えました。
その後、彼は気持ちを切り替え、同期の誰よりも仕事に打ち込み、上司や先輩からも評価されるようになったのです。
そうして自信がついたのでしょう。
クリスマスを目前にして、改めて「仕事も恋愛も全力で頑張るから付き合ってください」と告白してきた彼。
「今の彼なら大丈夫だろう」と感じた私は彼の思いを受け入れ、正式に付き合うことになりました。
一年前の私からは考えられない最高の幸せ
未来から来た私が「30歳を目前にして年下の彼氏ができるのよ」と伝えても、一年前の私は絶対に信じなかったことでしょう。
交際開始後も大きな喧嘩は一切なく、さらに半年ほど経った現在は結婚が決まりました。
唯一の修羅場といえば、「生涯独身を貫こう」と誓い合った親友に「裏切り者!」と罵られ、少しの間、険悪になってしまったことかな(汗)。
それにしても、恋愛や結婚を諦めていたタイミングでこのような「まさかの出来事」。
これは仕事を頑張ってきた私へ、神様からのプレゼントなのかもしれませんね。
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