晩婚化や草食化が進む日本で「年齢=恋人いない歴」の人は珍しくありませんが、私もそのうちの一人。
中学、高校は女子校だったので「出逢いがなかった」と言い訳できますが、共学の大学に通い、もうすぐ卒業なのに彼氏が一度もできないとあっては、言い訳の余地なし。
入学する前、「私にも素敵な彼氏ができるかも」なんて妄想していた当時の私に言いたい、「身の程を知れ」と。
でも、そんな私にもついに恋人ができたんです。
恋愛下手で陰キャの私にはもったいない高スペの彼氏が――。
振り返れば、恋愛以外は充実していた大学生活
大学生活は、恋愛以外は充実していました。
テニスサークルに入り、いくつもの大会で入賞したり、アルバイトでは社員以上に有能だと褒められたりするなど、自尊心が満たされる出来事は数え切れません。
そして就職先も決まり、卒業論文も目途がついて少し落ち着いた時、「心残りは恋愛だけだな」と、ふと思ったんです。
3つ年上の姉からは「働き出したら出逢いなんて学生時代よりも少ないから、今のうちに彼氏を見つけておいた方がいい」と常々言われていました。
そのことを思い出し、合コンや飲み会に参加するべきかを友達と相談していた時、頭に浮かんだのが「マッチングアプリ」の存在です。
出逢いを求めて「マッチングアプリ」に登録
「マッチングアプリってどう思う?」と友達に聞いてみたところ、「偽のプロフィールを載せていたり、ヤリモクの人が多いイメージがある」と否定的な意見ばかり。
それでも、「もし、出逢いにつながるなら」と考え、登録時に身分証の確認があるなど、比較的まともだと思われるアプリに登録してみたのです。
もちろん、プロフィール画像は盛れた写真をさらにアプリで加工するなど、ぬかりなし。
そんな気合いを入れたプロフィール画像の効果か、男性からのメッセージや「いいね」はビックリするほどたくさん届きました。
いろんな男性がいる中で、ふと気になる人が……
でも、やはりというか、何度かメッセージのやり取りをしているうちに「この人は不誠実だな」という男性ばかり。
すぐに会おうとしたり、体の関係を求めているのを匂わせてきたり……。
そんな中でも、同じ映画や音楽が好きといった共通点があり、楽しいメッセージのやり取りが続いている男性がいました。
その人は34歳で、小さいながらIT系の会社を経営しているとのこと。
スーツ姿のプロフィール写真は「真面目で優しそうな人」という印象。
その後、二人とも好きな映画監督の作品が公開されることもあり、一緒に観に行くことになりました。
実際に逢ってみた彼は想像以上の男性
実際に逢うまでは、「写真やメッセージでは紳士に見えても、実際は違うかもしれない」と警戒していましたが、それは杞憂に終わりました。
待ち合わせ場所にいたのは写真通りの男性。
年齢よりも若く見え、穏やかな口調が心地よく、何かにつけて細やかな気配りのできる人でした。
映画を観終わった後は落ち着いた雰囲気の和食のお店に入り、個室でお互いのことをたくさん話し、恋愛下手な私でも自然と打ち解けることができたのです。
彼のプロフィールに偽りはなく、会社経営者で未婚。
その後、何度もデートを重ねましたが、欠点と言えるものは見つからず、次第に本気で惹かれていきました。
交際から結婚へ……とんとん拍子で発展した私のマッチングアプリ恋愛
私たちは出逢いから1ケ月後、彼からの告白をきっかけに交際を開始。
そして交際1周年を機にめでたく結婚をすることになりました。
初めは「危なくないかな?」と心配していたマッチングアプリですが、まさかこんなにも素敵な高スペ男性と出逢えるなんて……。
「彼氏できた」と告げた時には喜んでくれた姉。
その後、「結婚が決まったよ」と告げた時にはさすがの姉も唖然としていたのが忘れられません(笑)。