- 私:結婚3年で計画的離婚を実施、再婚
- Aさん:元旦那。付き合って3年で私と結婚
- Bさん:今の旦那。私との不倫を経て結婚
先日、私は大好きだった人と結婚しました……といっても初婚ではなく再婚ですが。
その彼と出会ったのは4年前のこと。
出会ってすぐに私たちは「これほど相性がピッタリの人はいない」「結婚したい」と思ったのですが、実際に結婚するまでには3年以上かかりました。
なぜなら、当時の私には結婚を誓った人がいたからです。
元旦那との恋愛は順風満帆だった
4年前、26歳だった社会人の私には付き合って3年目になる彼氏(以下:Aさん)がいました。
友達の紹介で出会い、二人ともスポーツ観戦や旅行が好きなこともあり、すぐに意気投合。
ほどなくして付き合い始め、交際2年目を迎える頃には結婚を意識し始めるなど、幸せの絶頂でした。
そして、「来年あたりに結婚式を挙げたいね」と話していた交際3年目、運命の人と出会ってしまったのです。
交流会で出会った男性に惹かれて彼が居ながらデートを重ねる
仕事の付き合いで参加した交流会で出会った5つ年上の男性、それが今の旦那(以下:Bさん)です。
初めはお互いに友達を交えて話していたけれど、理由もなく心が惹かれ、私の目にはBさんしか映らなくなりました。
それは彼も同じだったようで、途中からはお互いを見つめる視線が何度もバチッと合い、気持ちが通じ合っているように感じたのです。
その日、連絡先を交換すると、翌日には彼から「また会いたい」と連絡が来て、当時付き合っていた彼氏に悪いとは思いながらも私は誘いを受けてしまいました。
以降、Bさんと会う頻度はどんどん高まり、お互いに口には出さないものの、もはや付き合っているという感じでしたね。
もちろん、二人ともいい大人なので映画や食事だけで終わるわけがありません。
3回目のデートの際に、私は彼に体を許してしまったのです。
私が出した結論は「Aさんとの結婚」
当時の私には、Aさんと別れるという選択肢はありませんでした。
すでに結婚の話が出ていて、彼の両親に何度も会っていたので、今さら「別れて欲しい」なんて言えません。
そこで私が出した答えは、「いずれ離婚をするつもりで結婚する」ということ。
Bさんには「結婚を取りやめることはできない。でも、あなたのことが一番好き」と伝えました。
すると、彼は「いつまでも待つよ」と言ってくれたので、私は偽装結婚(?)に踏み切ることに……。
今考えると、とんでもないことですよね。
Aさんを騙し続けた結婚生活
約3年にも及ぶAさんとの結婚生活で心が痛まない日は1日たりともありませんでした。
なぜなら、彼は心から私を愛してくれたし、彼の両親も私たちの結婚を誰よりも喜んでくれたから。
Aさんが「そろそろ子供を作るのを真剣に考えないか?」と言ってくるたびに、「ごめんなさい、もう少し待って」と断るのがとても辛かったです。
私は、いずれBさんと再婚することを決めていたので、Aさんとの間に子供を作ることだけはしたくなかったのです。
そんなAさんと夫婦生活を続けながら、Bさんとの交際も順調に続いていました。
いつまで待たされるか分からないにもかかわらず、文句や愚痴など何一つ言うことなく、私のことを愛してくれたBさん。
そうして結婚生活が3年ほどになった頃、Aさんとの夫婦関係に閉塞感が生まれ、「性格や価値観の不一致」を理由に離婚協議が始まりました。
離婚したAさんは最後まで私を信じて感謝してくれた
Aさんは無理に私を引き止めようとせず、円満に離婚が成立。
だからこそ、私は良心の呵責に苛まれ、今後もAさんへの懺悔の気持ちを抱えて生きていくことになるでしょう。
私がやったことは最低だと自覚しています。
全てを正直に話して結婚を取りやめた方がAさんのためには良かったのかもしれません。
でも、私との結婚を望んでいたAさんには、たとえ数年であっても幸せな結婚生活を送って欲しかったのです。
そんな考えは傲慢でしょうか。
Aさんが離婚の際に「今までありがとう」と言ってくれたこと、それが私にとって唯一の救いです。