私は20代後半で、バツイチ。
別れた旦那との間に子供はいません。
離婚をしたのは、元旦那から「離婚をしてほしい」と言われたからです。
徐々にそっけなくなっていく旦那は筋金入りの浮気性
元旦那は、交際しているときから浮気癖のある人でした。
私と付き合っていながら、複数の女性とデートをすることはしょっちゅう。
それでも私が結婚したのは、どんなに浮気をしても、最終的には私を選んでくれていたからです。
男性は少なからず浮気はするもの。
モテない人よりも、モテる人がパートナーのほうがいい。
そんな気持ちも正直ありました。
結婚生活が始まってしばらくすると、私への態度がそっけないものになっていくのを感じました。
一緒に食事をしていても、会話らしい会話はありません。
常にスマホをいじっていて、誰かと頻繁にLINEをしているようでした。
「仕事の人?」
そう尋ねると、露骨にイヤそうな顔をしながら、「関係ない」と言い捨てられました。
女性の第六感。
ピンときました。
交際中から何度も浮気をされているのですから、わかります。
「いつもの浮気癖が出た」と呆れつつも、私は「いずれその相手にも飽きて、私のもとへ戻ってくるだろう」と想っていました。
「話がある」……浮気はこれで終わると想っていたのに……
私が浮気に気づいてから約1年。
その頃には、私と旦那の間に夫婦の会話はほとんどなくなっていました。
旦那が家に帰らない日も増えていました。
そんなある日、仕事中に旦那からLINEメッセージが届きました。
「今日、帰ったら話がある」
一言だけのこのメッセージを見て、私は笑いました。
交際中も、浮気に飽きて私の元へ戻ってくるときは、この一言のLINEメッセージが始まりだったからです。
家に帰ると、旦那は先に帰宅し、リビングのソファに座っていました。
「話って? 浮気はもう終わったの?」
冗談めかしていう私に、旦那は冷たい視線を送ってきました。
いつもと違う旦那の表情に、何かが違う、と感じました。
警戒しながら、「なに?」と聞く私に、旦那は吐き捨てるようにいったのです。
「離婚してくれ」
離婚届が、ローテーブルの上に置かれました。
すでに旦那のサインは記入済み。
浮気をしても、いずれは私のところに戻ってくる――そう想っていた私にとって、その言葉は予想外のものでした。
そして、たった1年ほどの浮気期間で相手に本気になったのかと想うと、徐々に呆れる気持ちがわき上がってきて……。
正直、悲しいとか、ショックだという気持ちにはなりませんでした。
浮気からの離婚宣言~旦那への愛はゼロに
旦那は、浮気性であるだけでなく、甲斐性もありませんでした。
収入は私のほうが多かったほど。
また、旦那の両親は体が弱く、この先介護が必要になる可能性も高い状態でした。
(離婚するのが、ちょうどいいかもしれない)
私の中から、旦那への愛情はすっかり消えてしまったことに気づいたのです。
「いいよ。離婚しよう」
すんなりと受け入れた私に、旦那は一瞬驚いた表情を見せました。
やっぱり、一番に愛してくれる人と一緒にいたい
今は、恋人もおらず、仕事をするだけの毎日を過ごしています。
寂しくないといえば嘘になりますが、それでも、浮気癖のある旦那との結婚生活を続けるよりはいいと思っています。
そんな結婚生活には、幸福な未来はないから……。
風のウワサでは、元旦那は不倫相手と結婚したようですが、また浮気をして、夫婦仲がこじれているとか。
どこまでも懲りない人です。
元旦那は、いつまでも同じ場所に立ち止まっています。
ですが、私は違います。
この先私には、私のことを一番に愛してくれる運命のパートナーが現れると信じて、前進しているつもりです。